生路









「死にたくないって思うことを否定されたら、ボクはきっと身動きできないよ……」

「アルミンのそういうところ、悪くないと思う」

「え?」

「別にオレだって死にたいわけじゃないけど、目的の為ならってたまに我を忘れちまうし、ミカサは、まあ、あんなだろ?」

「ああ……エレンのためなら死にそうだ」

「だから、アルミンの存在が、とても大きいと思ってるんだよ」

「え?」

「バランスをとってくれる。オレたちを、生きる方に引き留めてくれる」

「エレン……」

「傍にいてくれなんて、今のオレは言えないけど……」

「要らないよ、そんな言葉は」

「アルミン?」

「頼まれなくても、ってこと」








(きっともう、ボクの道はキミに沿っている)




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