黄瀬くんとボーイズトーク16
(高尾くんと黄瀬くんシリーズ)
「え」
「だからー、好きになったきっかけとかあるんスか?てか告白したのって緑間っち??」
聞き返されたからもう一度同じセリフを繰り返した。
なんか固まっていた高尾っちだったけど、何を思い出したのか。徐々にその頬が赤く染まる。
しまいには「……ごめん今こっち見ないでまじ恥ずかしい何照れてんのオレちょう恥ずかしい……!」と顔を伏せてしまう。
ちょ、なんスか。
その可愛いリアクション。
「ねぇねぇ高尾っち」
「……黄瀬くんちょっと待っ……」
「こういうの、ギャップ萌えっていうんスね」
「ひぃぃぃ……真顔でなに言ってんの黄瀬くんやめて!え、なんなのこの突然の羞恥プレイ!!」
普段は飄々としてる高尾っちが照れて取り乱してるのって新鮮。ほんと可愛い。
悪ノリして、身を乗り出し意地悪な笑顔で迫ってみる。
「ね、緑間っちになんて唆されたんスか?」
「え、ちょ、……えっ??」
「オレが知らない可愛いカワイイ高尾っちの姿を、緑間っちはいーっぱい知ってるなんてズルいなあ」
「き、黄瀬く……っ耳元で喋んないで、っ……くすぐったい……!」
「…………」
「……?黄瀬くん?」
わざと耳元で囁いたら、擽ったそうに身を捩ったりするもんだから。
何かめっちゃかわいい。
てかオレさっきから高尾っち可愛い可愛い言い過ぎ。
でもカワイイんだもん仕方ない。
「……ちょっとだけ緑間っちと青峰っちの気持ちが分かった気がするっス……」
「えぇぇ……?」
(たまには攻めも悪くないっスね)
(ブフォ!!)
(13/1/22)
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