おいしいおやつ







いつもいつも高ちんに話しかけようとすると緑ちんが邪魔をする。

あれなんなの。
邪魔する緑ちんがジャマなんだけど。

赤ちんに言ったら「全く、独占欲の権化だな……」やれやれふぅとため息をついてた。

難しいことよくわかんねーし。
どういうことなのか聞いたらつまりオレがお菓子を独り占めしたいのとおんなじなんだって。

でもたまにはオレだって人に味見くらいさせてやんだから、高ちんをオレが味見したっていいと思う。








「だから今日は高ちんオレのもんね」

「は?」

「だからー、今日はー高ちんーオレのぉー」

「いやいや聞き取れなくて聞き返したワケじゃねーから」





朝ごはんが終わって緑ちんより先に動き出した高ちんを呼び止めたら、なんかビックリされた。

この時間なら邪魔が入んないって昨日赤ちんが教えてくれたんだよね。

てか相変わらず高ちんちっせー。





「オマエいまちょう失礼なこと考えなかった?」

「ううん。考えてねーし。高ちんちっせーカワイイって考えてただけだし」

「紫原……」





ガックリと肩を落とすから何か悪いこと言ったのかも。
でも考えてもわかんなかったからとりあえず持ってたチロルチョコあげたらいつもみたいに笑ってくれた。



高ちんが笑うと。



何となくうれしい。








(で、さっきのって……)
(紫原ァ……!)
(あ。もー邪魔きたしー)



(13/1/21)





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