黄瀬くんとボーイズトーク14
(高尾くんと黄瀬くんシリーズ)
「手が……カサカサするんス」
「へ?」
キョトン顔のオレに、黄瀬くんはもう一度同じことを繰り返した。
「手が、カサカサするんスよ!青峰っちの!!」
「あー、そゆこと」
ふはっ、と笑えばいつも通り「笑い事じゃないっス!」とプンスカしだす黄瀬くん。挙動が可愛いのはもうデフォだ。
「ハンドクリーム使うように言ってみるとか?」
「それは既に試みて断念済み……」
「まあ定期的にハンドクリーム塗ってる青峰とか想像できねえけど……ププッ」
「笑わないでくださいよーっ」
「ごめんごめん」
黄瀬くんならともかくそんな女子力高そうな青峰とかイヤだ見たくない。
てか意外とあーゆーのって小まめにやんないといけないから、良くも悪くも大雑把な性格の青峰にはムリだろう。
「ん〜……」
「高尾っち、何かいい案ないっスか?」
考えを巡らせるけど。
とくにこれといったものが思いつかない。
仕方なくオレは真顔で黄瀬くんの肩にぽん、と手を置いた。
「?高尾っち??」
「冬季限定のプレイだと思って享受するってのは?」
「……は」
ぽかん、と口を開ける黄瀬くんにニッコリ笑いかければ。
「はぁぁぁぁぁッ?!!!」
予想通りの絶叫がマジバに響き渡った。
そろそろオレらマジバのブラックリストに載るかも。(騒ぎすぎで)
(黄瀬くん顔真っ赤)
(たっ、高尾っちが変なこと言うからっスよ!!)
(別にエロい意味で言ったワケじゃねーよ?)
(あ)
(13/1/19)
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