夏の思い出(にしたかった)
「……アイスを」
「……へ?」
「部活帰りに高尾君と、アイスを食べたかったです」
「え、行こうぜ?まだ間に合うっしょそれ」
「え」
「コンビニのアイスでいいの?」
「あ、はい」
「よし、じゃあ次の部活終わりに誠凛寄るわ」
「え、あの、高尾君」
「ん?」
「……いえ、ありがとうございます」
「いいって、アイスくらいいつでも行くし、な?」
「……もう、何というか、好きです」
「ぶは!そんなアイス好きだったのな、黒子」
「……」
(やはり伝わらない真意)
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[mokuji]