黄瀬くんと運命と偶然の某4


(※ゆるっと閲覧注意)















「りょ、たぁ……っ」





ダメだ、萎える。



自身の下で喘ぐ女のコはそれはそれはエロい身体と甘い声でオレを煽るけど、なぜか興奮しない。
いや生理的には反応しても、こう、燃えないっつーか。
萎えるんスよ。





「あっ、んん……っ」





一人で気持ちよくなっちゃって悦に入られても。
ぼんやりその黒髪の女のコを見下ろしていたら、こないだ別れ際にまっすぐオレを見上げてきた高尾のことを思い出した。

アイツは、どんなセックスをするんだろうか。

可愛い女のコと?
それとも、緑間っち?

あんなふうに嬉しそうに緑間っちのことを話していたんだ。もしかしたら、付き合ってんのかも。
となると身長差的に高尾が、下、なんスかね、やっぱり。

例えば、この子が高尾だったら。
オレの指や、唇が触れたとしたら、どんな風に乱れるのだろうか。
そんなことを想像するだけで。






「……ッ」

「りょぉ、た……!やぁっん…はげしっ……」





酷く、興奮した。



男同士だと、ドコに突っ込むんスかね。やっぱ、後ろ?
高尾がオレに背を向けるように乱れる姿を想像する。恥ずかしそうに、あの顔を紅潮とかさせてたら堪らない。
全部脱がせるより、半分くらいが羞恥心を煽っていいかもしれないっスね。
脱ぎかけのズボンの隙間から覗く孔に、突っ込んだら。どんな声で鳴くのか。





「はぁ……っく、ぁ」

「ひゃ、ああぁン!!」





自分が身体を重ねてる相手のことを気遣う余裕なんてないまま。
気づけばオレは、高尾に対する欲の塊をそのまま下にいた女のコの腹の上にぶちまけていた。








(知りたいのは君のことばかり)





(13/9/15)





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[mokuji]

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