青峰とあっちの話
(高尾くんと黄瀬くんシリーズ)
(の番外編っぽいもの。)
「なあ、緑間のってデケーの?」
「ブフォ!!ッゲホ、ッ……ゲホ!ちょ……ッいきなりなに?!」
今日は黄瀬くんの希望でなぜか青峰もマジバに来ることになってたんだけど。
黄瀬くんは急遽モデルのお仕事で遅れるとのことで、うっかり青峰とオレのよくわからない二人が顔を突き合わせる形になっていた。
しばらく他愛ない話をしてたはずが、突然暴投を放ってきた青峰にオレは飲んでたオレンジジュースを思いっきり吹き出す。
「いや。アレって身長に比例するとかなんとか聞くからよー。フツーよりデケーのかと思って」
「なにその中学生っぽいお話……」
黄瀬くんからコイツはいきなりワケわかんないこと言い出すとは聞いてたけど、やべえ。ほんと意味わかんねーよどうなのコレ。
どうしたらいいのコレ。
「っるせー。で?どうなんだよ」
「いやどうも何も。……つーか比較対象ねえし」
「……あー」
顔に飛んだジュースを拭きつつ努めて冷静にコメントをすれば、なぜかじっとりとした視線をぶつけられる。
え、なに。コワモテだからムダにこえーんだけど、黄瀬くん早く来てまじで。
「じゃあオレのと……」
「比べねえよ?!!!!」
「なんだよ、高尾ならギリイケるから大丈夫だぜ?」
「なにが?!!!!」
「なにって、ナニが」
「黄瀬くんんんん!!!!」
結局、黄瀬くんが来るまでの時間、オレは一通り青峰の暴投を受け続けた。
(お待たせッス!……あれ?高尾っちなんか疲れてないスか?)
(……や、だいじょぶ)
(……ちなみに黄瀬と高尾だとどっちのが感度いいんだ?)
(青峰っちぃぃぃぃ?!!!!)
(ごめん黄瀬くんやっぱ大丈夫じゃないこの人連れて帰って)
(13/1/8)
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