白い一日。(2)
(3月〜拍手お礼文)
【紫原編】
『もしもしー高ちん?ごめんねえ、送ろうと思ってたお菓子全部自分で食べちゃって』
「もうさすがに驚かないけど、紫原までどしたん?」
『今から練習だりー』
「いや知らねーよ(笑)てかオレも今から部活だし、だからオマエもがんばれ」
『……。高ちん応援してくれたしちょっとがんばる』
「おー。で、結局何の用?」
『あ、そうそう黄瀬ちんに代わりお願いしようと思ったらもう遅かったみたいだから、赤ちんの分とオレも一緒にしといて〜』
「え?なにが??」
『たぶん帰ったら分かるんじゃない?』
「みんな自由すぎる」
『いつも、高ちんありがとーっていうきもちだから』
(今度ちゃんとおかえしするし。ってキレた携帯を呆然と眺める)
(赤ちんからの電話まだだったんだー)
【赤司様編】
『本当はペアリングを贈ろうとしたんだが玲央からそれだけはやめておけと止められたので仕方なく京都の菓子折りを送っておいた』
「もうどこからつっこんだらイイのかビミョーすぎるけど、とりあえず実渕サンにお礼言っといて」
『和成……彼は、その、やめておいた方がいいぞ』
「いやなにをだよ!!」
『春休みにはきっとそちらへ直接行けるだろうから、ご両親へは改めて挨拶に伺おう。先月はお世話になったしな』
「あー、バレンタイン?」
『ああ。和成の人間性が養われた理由が分かる素敵なご家族だった』
「え、あ、うん……」
『照れているのか?事実を言ったまでだが……あと春休みもそちらに泊まるから食事は和成に頼む』
「は?ちょ、赤司……っ」
(通話はそこで打ち切られました)
(真太郎に華を持たせるのは癪だが、まあ仕方ないか)
【緑間編】
「つーわけで今日ってホワイトデーだったんだよね。さっき気づいたわー」
「遅すぎるだろう」
「いやフツーに黒子が来た時点で驚きすぎてそれどころじゃなかったし」
「というかオレのいない間に青峰や黄瀬まで秀徳に来ていたことが驚きなのだよ……」
「紫原と赤司からも電話もらったよ。アイツらちょっとズレてるけど、律義だよなあ」
「あれほど自由に振る舞われて笑って済ませられるのはオマエくらいだ」
「そっか?みんなイイ奴だし、面白いっしょ。あ、もちろん真ちゃんもね」
「一緒にされるのは心外なのだよ」
「ぶはっ!自覚ねーのが一番ウケるわ!」
「……。高尾」
「んー?なに?」
「ありがたく、受け取れ」
「へ」
(引き寄せられた頬に、キス)
「いつも、……感謝している」
「……っ真ちゃんのデレの破壊力なー、もー」
「項垂れるな、帰るぞ、高尾」
「ハイハイ!」
(↓おまけ。なのだよ)
【宮地サン編】
「オマエにさ、チョコもらってねえんだけど」
「……やーそれは、その、なんかココはキセキとわいわいやっとけ的な感じの流れだったんで。まあ、」
「知ってるか?このサイト、オレら二人がメインなんだぞ」
「ちょ、宮地サンそれ公には言わないヤツ(笑)」
「で、チョコをもらってねえオレが高尾にホワイトデーのおかえしとか、なあ?」
「確かにそうですけど」
「いま、何かくれるっつーならオレも考えてやらんこともないけど」
「ぶはっ!まさかのムチャ振りですか!何も持ってませんしオレ!」
「オマエからキスするとか」
「いやさっき真ちゃんにほっぺちゅーされといて宮地サンにちゅーとかしたらちょっとそれ(笑)」
「チッ、緑間……今度ぜってー轢く」
「宮地サン……すみませんちょっと面白い」
「高尾てめえ一緒に轢くぞ」
「もー……ほんとコレちょっとないですから!今回だけですからね!!」
「あ?なにが……」
ちゅ。
「……ッ!ば、ま、まじでしてんじゃねーよ!!!」
「えええ?!!」
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