チョコとなにがなし
(２月〜拍手お礼文)
【黒子編】
「世間はバレンタインタイン一色だな」
「高尾君は誰かに渡すんですか？」
「あー最近は逆チョコとかも多いもんなあ。あ、てかそろそろ材料買い出ししねえと」
「……まさか、手作りを？」
「今年も可愛い妹チャンのチョコ作りのお手伝いなんだよ」
「ああ……成る程」
「多めにできたら黒子にもやるよー」
「よければハート型でお願いします」
「おま、意外とファンシーなのな……」
（深意に気づかず）
【黄瀬くん編】
「もうすぐバレンタインだねー。黄瀬くんは甘いもの好き？」
「別に苦手じゃないんスけど、バレンタインは一日で貰う量が多すぎて……勝手に置いてかれたりするし」
「あーそっか、人気があるのも考えもんだね。じゃあ黄瀬くんの分はやめとくわ」
「え」
「え」
「え、えっ？高尾っち、チョコ、用意してくれるつもりだったんスか？」
「いや、妹の手伝いついでに黒子にもあげることになったし折角だからと思ったけど、黄瀬くんはよく考えたら女子から貰……」
「ください！」
「へ？」
（高尾っちのチョコなら別！）
【青峰編】
「高尾。オマエ、チョコ配んの？」
「は？」
「いや、何か黄瀬がオマエにチョコもらえるってハシャイでたからよ」
「あ、黄瀬くんにはやるけど別に配るワケじゃ」
「もちろんオレの分あんだろ」
「わーなにその決定事項(笑)」
「ないなら別のもんもらうからな」
「え」
「したの」
「ハイハイハイ！用意するしますさせて頂きますから黙ろうか！！」
（下品な発言ダメ、ぜったい！）
【赤司編】
『聞いたぞ和成。バレンタインチョコを配布するそうじゃないか』
「待ってその情報おかしくね？どっからきたの？？」
『勿論、僕の分も用意するつもりなんだろう』
「華麗にスルーされた……え？てか赤司もチョコ欲しいの」
『和成の手作りならばね』
「オレの手作りとか、んな珍しいものでもないけど」
『……今の一言は聞き捨てならないな。キミはそんな頻繁に何かを手作りして他人に配っているのか？』
「？そこまでじゃねえけど。真ちゃんや頼まれたら青峰にはご飯とかたまに作るよ」
『…………』
「赤司？」
『とりあえず14日はそちらに泊まるから夕飯を御馳走になる』
「はぁぁっ？」
（出遅れてなるものか）
【紫原編】
『もしもし高ちん？手作りチョコくれるって聞いたからオレのは箱詰めで送ってねー』
「ムチャを言うな。え、てかなんなの？キセキ情報網どうなってんの！？」
『え〜、だってせっかく貰えるなら多い方がいいからわざわざ電話したんだし』
「そんなことの為に労力使うなよ！他にがんばるとこあっただろ絶対！」
『あとね。高ちんの声聴きたかったー』
「は？」
『そんじゃ楽しみにしてるね〜』
「ちょ、紫原……っ」
『なに？もう用事ないよ』
「……、箱詰めはムリだけどちゃんと送るわ」
『ありがとー高ちん』
（優しいからすき）
【緑間編】
「……高尾」
「？どしたの真ちゃん怖い顔して」
「この黒子をはじめとするキセキ全員から送られてきた写真について何か弁解があるなら聞いてやる」
「あ、ちゃんと届いたんだ。てかなんでオレじゃなくて真ちゃんに写メ送ってんのあいつら……」
「百歩……いや千歩譲ってコイツらの件は無視したとしてもだ。なぜ……オレの、その……」
「？」
「なぜオレの分のチョコがないのだよ……！」
「え、こないだチョコいらないって」
「あれはそういう意味では……！……っそもそも何故オマエはチョコを手作りなどしている！」
「ちょ、真ちゃんだけには情報流れてないってキセキどんだけ(笑)」
「……オレとしたことが……抜かったのだよ」
「真ちゃん」
「なんだ今は話しかけ……、」
「はいっ」
「……は？」
「チョコはいらないって言ってたから、とりあえずブラウニーで代用してみたんだけど……もらってくれる？」
「……な」
「これだけ別に作ってたから妹からちょうからかわれたんだからね」
「……っ！」
「エース様は特別なのだよ！」
（安定の無自覚バカップル）
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[mokuji]