宮地サンと愛しあう


(※ゆるっと閲覧注意)















「はぁ…はっ、み、みやじさぁ……!」

「……ちっ、」





すがるようにこっちに両腕を伸ばしてくる高尾。
その腕をひいてオレの肩から首の後ろへと導いてやれば、ふにゃ、と力の抜けた笑みと共に掠めるようなキスをもらった。

くそ、ほんとに、普段の挑戦的な高尾はどこいったんだ。可愛くて仕方ねえ。















「宮地サンがヘタでも、オレ、嫌いになったりしませんから」





付き合いだして何かタイミング掴めずずっとセックスまで持ち込めないままでいたオレに、高尾はそう挑発するように告げたのは。
初めての直前のはなし。

いま思えばあれは高尾なりの精一杯の誘い文句だったんだろうが、そのときのオレは単純にムカついた。からどつき倒した勢いでめちゃくちゃに犯してやろうとしたら。

高尾が泣いた。

いつも、ヘラヘラしている、高尾が。
オレのベッドで服を乱して号泣する姿に痛む心とは裏腹にオレのアレはしっかり反応し、高尾はそんなオレにドン引いた目をしながらも、笑った。





「宮地サン、すきにして」





回数を重ねる度に甘く、エロさを増してくその瞳が、愛おしくて仕方ない。





「ひゃぅっ、んン!」





抱えるように腰を掴んで突き上げれば高尾のいちばんイイトコにあたるのも、とっくに把握済みだ。
仰け反らないように強く抱きすくめて。
唇の端にキスをしたら、不思議そうにこっちを見つめてくる。





「した、…っいれ、な…アっ、……いれ、ないん、すかッ?ん、ひゃ…ぁっ」





零れ落ちそうになる唾液をペロリと舐めたら、わずかに頬を赤く染める高尾。
至近距離でにやりと笑って見せればその顔がもっと赤くなることも、知ってる。





「オマエの声、好きだからな…っ」

「やぁ、ンッ、あ、っ」

「キスしたら、声が零れねえだろ」





もっと、乱れてみせろよ。



オレが夢中になってるくらい、オマエも夢中になれよ。



なあ、高尾。








(オマエのすべてがオレを煽る)





(13/7/29)




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