黒に染まれ13


(※ぬるっと閲覧注意)




















イイ眺めだ。

苦しそうに息継ぐ高尾の唇を覆うように塞げば、トン、と胸に手をつかれる。
たぶん、ヤメロの合図なんだろーけどそう簡単にやめられっか。

服のなかに手を忍ばせその腹筋に這わせたら、びくりと身体を捩らせる。





「…ふっ、……ん、んぅ…」

「はっ……オマエ、その顔……えっろ」





思わず零れた笑みに一度顔を離せば睨み上げてくる。
でもその顔は熱を帯びて上気してるもんだから、ぶっちゃけオレを煽る材料にしかならない。





「……っあ、青峰の、ちゅーがねちっこい、からだろーが……っ」

「あー、はいはい」

「ア、っちょ、ま……っンンッ」





胸の突起を弄れば面白いくらいに感じる高尾。
シャツをぐっと捲りあげ前を曝す。驚いて目を白黒させている内に片方を指で捏ねればビクビクと体を奮わすから、もっと、と更なる欲求に駆られる。

ほんと。コイツは。





「だっ、だめ……っや、ァ」

「あん?……こんな乳首かたくしといて、何がダメだよ。アレか?感じすぎてやべーの?」

「ア、あっ、おみねぇ……ッ」

「なぁ、舐めていい?」

「はっ?……ちょっ、ひゃぁッ!」





わざとぴちゃりと音を立てて舐めれば、少し上にある高尾の顔が真っ赤に染まった。
なんか女みてーだな。とか思いつつ、確りとその顔で反応するオレもオレだわ。

顔を隠すようにしていた高尾の手を掴んでオレのソレに導けば、困ったようにこっちを窺ってくる。
そっとその耳元に唇を寄せて「触れよ」と囁けば、またびくりと肩を揺らした。

クソ、一々可愛い。










「…っ、は、……高尾ッ、てめ、純情ぶってたわり……巧いのな…っ」

「し、しらな……っア、んッ、も、胸は…いい、って……っああ…!」

「ン……ちゅ…、っふ、わりー……な、オレのキスはしつけー……んだろうが……ん、く」





なるほど好きなやつに触られんのがやべえってことをオレは初めて理解した。

高尾はときどきオレの反応を視ながら器用に弄るから、なんつーか、ほんと、やべえ。
主導権を握られるのはさすがにねーわと、こっちも半ば意地でその赤く主張する突起を舌で突いたり舐め上げたりと弄り返す。

でも、初めて聴く高尾の喘ぎに、聴覚まで持ってかれて。情けないことにそろそろ限界が近いのがわかった。

コレは、頂けない。

高尾より早くイくとか。





「チッ……」

「はぁっ、ふ、あッ……っえ?ちょっ、そんな、むり…っ」

「オマエもきっついんだろーが。……っ、一回、イかせろ…っ」

「いいよ……っ、イけよ、……なんでオレのっさわ、……ひぅっ!」





咄嗟に高尾のをズボンと下着の中から取り出せば、はち切れんばかりに怒張したソレが直ぐに顔を覗かせる。
尖端から、とろりと先走りが溢れ、ヨダレみてえに垂れて落ちた。




「ふはっ、胸弄られて、こんななってんのかよ」

「……ふっ、あ、あおみ、ねぇ…っ、も……も、むり……っ」

「だろうな、グチャグチャじゃねえか」

「ひ、アァッ!」





カリをくるりと刺激すれば、今まででいちばん甲高い声があがった。
立て続けに尿道口を爪で弄る。





「……あッ、ア、…ご、め……っさき、でる……ッ」

「……ッ」





ゾクリと、全身に快感が走った。



ああ、この感覚は、記憶にある。





「ン、くぅ……ッ!」





一瞬、高尾の体に力が入ったかと思えば、びゅ、と先端から白濁の液が零れ出てオレの手を濡らした。

くたりと力が抜けていくその体を抱え上げ、ベッドに横たえる。
悦楽のせいかぼうっとしたままのその目元にキスをして、膝を持ち上げた。





「あ、おみね……?」

「あー……わり。も、ムリだわ、色々」

「……?」

「ごめんな、ちゃんと、だいじにするから」





不思議そうに見上げてくる双眸に微笑み返すと、安心したようにその頬が弛んだ。
柔らかく笑うその目尻にしつこいくらいキスをする。





ぐちゅりと、オレ自身を高尾の孔に宛がえば、すぐ傍でヒュッと息を呑む音が聴こえた。





せっかく、忘れかけてたと思ったんだけどな。



オマエが、高尾が。



あまりにもオレの支配欲を煽るから。










(そのあと、高尾が気絶するまで致したオレは、三週間口をきいてもらえなかった)

(『ハジメテなのに気絶するまで犯すとか!ほんと、くそ、エロ峰、せーえきの出し過ぎでしね!』)

(ってキレてた高尾も可愛かったから、この際仕方ない)





(13/7/17)





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