まだまだ誠凛滞在中
『体育館入り口編』
「わっ、すんませんっ!」
「あ、すまない……、??」
ちょうど体育館の入り口で、おっきな人とぶつかった。
慌てて謝ったら、見覚えのある顔。
「あ、木吉さんだ」
「……ああ!噂の天使か!」
「ブフォッwwwwwww」
やばい。笑顔でなに言ってんのこの人。
崩壊寸前の腹筋を抱えつつ何とか話しを続ける。
「あの、天使じゃないっすwww人間っすwwwwww」
「なんだ違うのか?天使みたいに可愛いからてっきりほんものかと思ったぞ」
「……えっ」
え?
ニコニコと笑みを絶やさない木吉さんは穏やかな雰囲気をまとってオレを見下ろしている。
え。いまのオレの聞き間違い?
なんとも言い難いままに固まってたら、肩にぽんと手を置かれた。
「先輩、天然を装おって高尾君を口説くのはヤメテください。それボクとキャラが被ります」
「えええ?」
無表情のまま黒子が告げれば、あっけらかんと木吉さんが笑う。
「ははっ、悪い悪い」
「ええええwwwww黒子おまwwwwキャラ被りとか気にしてんのwwwwwwwつか天然装おうってwwwwww自分で言ってるwwwwww」
「誠凛のimageが……」
「火神www頼むからwwwwwちょいちょいねいてぃぶ挟むのwwwwヤメテwwwwwwwww」
なんかもー無事に日向さんとこ辿り着ける気がしねえんだけど。
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