誠凛滞在中
『渡り廊下編(火視点)』
その後。
当たり前のように高尾について行く黒子を監視すべく仕方なくオレも同行してるんだが。
前から笑いのツボが浅いヤツなんだろうなとは思ってたけど、ほんとに高尾はよく笑う。
「高尾君、今日はどうやって誠凛に?」
「え、フツーにチャリで」
「……」
「や、リアカー部分は置いてきたからね?ちゃんとチャリ部分のみで来たからね??」
「そうですか、よかったです。緑間君不在の状態であの自転車に乗って来ようものなら高尾君の神経を疑わなければならなくなりますから。いえそんなキミも愛せますが」
「愛すげえwwwwwww」
普段そんな喋らない黒子がやたら饒舌なのもある種恐ろしいものがあるが、それをものともせず受け答えをこなし更には笑い飛ばす高尾の方がオレはすげえと思う。
ただの笑い上戸かもしんねえけど。
「ところで火神君、キミは何でついてきてるんですか?正直邪魔です」
「ブッフォwwwwwwちょwww相棒をwww邪魔wwwwwwwwww」
「……アレだな、高尾はchopsticksが転がっても笑えんじゃねえか」
「ちょwwwぷwwwすwwwてぃっwwwくwwwwww」
「ぷ」
「黒子、いま笑ったろ!!」
これは高尾が無事に部長の元まで辿り着けるよう見守る必要があるな。
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