高さ





「しんちゃーん」





名前を呼ばれ振り返れば、高尾が笑顔で手招きをしていた。





「なんだ?」

「ちょっと、こっち」





開いていた距離がなくなる程度に近づいてもまだ「もーちょい!」と手招きをやめない。





「一体なんなのだよ……」





仕方なく僅かに屈んでやると、嬉しそうにニッコリする高尾。





ちゅ。





「!!!なっ、なななにを……ッ!?」

「へへ、オレからキスしたかっただけー。サンキュー真ちゃん」








(背伸びだと足りないので)





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