宮地サンの表情を読み解く


(※ゆるっと閲覧注意)


















宮地サンの指が、オレに触れる。

心臓がきゅってなって、なんでか泣きそうになった。








「ンぁ、あっ、みやじさっ……」

「ん……なんだよ、」

「ち、ちょ、っとォ…っぺえす、が……!ひあ、ん、んンっ、ふあァッ」





下からなんどもなんども全力で突き上げられ、応えるように腰を振ってたのに段々よゆうがなくなってきた。

くちゅくちゅと音をたてて宮地サンがオレの口内を侵すから、あられもない声とか唾液とか。だらだらと垂れ流してみっともねえ。と思うけど、きもちくて、もう。





「くぅ、ンん……はあ、は、っア」

「あーあ、ベッタベタじゃねーか」





吐息が飲み込めるくらいの距離で呟かれた一言は、オレの心臓を遠慮なく抉っていく。
口端から垂れた唾を舐めとられ羞恥心を激しく煽られても逃げ場なんてない。

神経という神経ぜんぶが、宮地サンに向かって。





「みっ、みやじ、さ……ぁっ!」




蜂蜜色の頭を掻き抱き、迫ってくる快楽の波をなんとか受け流そうと目を瞑る。
そしたら、許さないとばかりに両の頬を掴みあげられた。ぶっちゃけ首が痛い。とか文句言う間もなく甘い色の瞳とぶつかる。





「…く、……はぁっ、高尾…ッ」

「……はっ、」





なに、その顔。
狡すぎる好きすぎる。



意地悪なことばっか言って、全然優しいとことか見せてくんなくて言葉をくれることなんてないけど。

その必死な表情で全部伝わってくるから。

ぶつかるようなキスをオレからしたら、宮地サンは綺麗に笑った。







(言葉に乗せなくてもいい)



(13/3/13)



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