髪型







「宮地サンはすごいクセっ毛ですね」

「黙れよストレート族」

「ブファ!!」





フワリと髪を靡かせ振り向いた緑間はまるでどっかの国の王子様。
でも宮地サンも顔なら負けてないですよとか言ったら言ったでキレられそうだから思うだけにしておく。

てか空気読めてねー発言に宮地サン半ギレなんだけど。笑顔がちょうこえーんだけど。





「ストレート族?」

「緑間ァ、オマエだよオマエ」

「……。オレはクセっ毛です、宮地サンほどではありませんが」

「えええ?そうなの真ちゃん?!」

「つか最後のいらねえだろ!一々比較すんな」





キョトンと宮地サンを見る顔がちょっと可愛いかったけどそれはおいといて。
真ちゃんストレートじゃなかったの。

緑の双眸がオレを見据えるから、ゴクリと息をのむ。

え、なに?





「オレの髪は僅かに流れているのだよ。ストレートというのは、高尾のようなまっすぐした髪のことを言うのだろう?」





サラリ、とテーピングの巻かれてる指がオレの髪を撫でる。

と、バシッと音がしたと思ったらその指は離れていった。





「え、さっきからなんなのオマエ?オレにケンカ売ってんの?」

「別に何も売った覚えはありませんが」

「は?じゃあなに天然なの天然なら何しても許されるとか思ってんの??全力で轢くぞコラ」

「遠慮します」





宮地サン。
まじで笑顔こわいっす。
そんで真ちゃん。
ちょっと空気読みにいこーぜ。



その後、部室に木村サンが入ってくるまでクセっ毛族の争いは続いたのだった(笑)





「高尾、なに笑ってんだつか心の声出てんだよとりあえずオマエから轢く」

「すみませんでした」







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