距離感



「ふっ……ァッ、あ、……し、んちゃ……はッ、あ」

「……掴まるならしっかり掴まっておけ。ひっくり返るぞ」

「ふ、は……しんちゃんが、ぁ、おっとこ、まえすぎてどーしよ、ンッ……」

「まだ無駄口を叩く余裕があるのだな」





ちゅう、と乳首を吸われ、また体が仰け反りそうになるのを必死で真ちゃんの頭を掻き抱いて堪える。
少し滲んできた視界は生理現象だから仕方ない。

ふと前を見れば綺麗な緑の瞳とかち合う。





「ど、したの?しんちゃ……」

「……何でもないのだよ」





唇にひとつキスをもらって、ああなんか幸せだなーって。ふにゃりと笑えば呆れたように真ちゃんも笑った。









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