黄瀬くんの片思い2



(※ゆるゆる閲覧注意)

























「えっ、あ……ん、ッく」

「!!」

「……ンふ、ぅ……ごめん、黄瀬くん。いきなり、だったからちょっと溢れちゃったわ」

「え、や、その……大丈夫っス」





そう伝えると、高尾っちはニッコリ笑った。





ぶっちゃけオレは今まで自分はそれなりにエッチが上手だと思ってたし、相手を満足させるのも得意だと思ってた。
それはお互いきもちくなってこそのセックスだと確信してた訳で。
だから高尾っちに一回快楽に流されてみるのはどうかって勧めたんだけど。(いやつまりだからオレがきもちよくさせてやるよ、的なつもりだった、とか)

とりあえず手始めにとねっとりしたキスを重ねてるうちに気づけばフェラとかしてもらってて自分のがきもちくなっちゃってどうするんだオレ。
しかも何かスゲーいつもは感じたこともない快感でめちゃくちゃ早くイッちゃって、我に返ったのが高尾っちの口のなかに欲をぶちまけた後とか。いやまじでナニしてんのオレ。





「……、高尾っち」

「ん?……黄瀬く、…ふはっ、くすぐった、…」





ちゅ、とその薄いくちびるに吸い付いて手を腹筋に這わせれば、擽ったそうに身を捩る。





(可愛い、)





不意に浮かんだ考えに。
カッと顔に熱が籠った。





「黄瀬くん、?」

「あ……い、今から、高尾っちのこと、ちゃんときもちよくさせるっス!」

「え?あ、うん、ありがと」





はにかむように微笑まれて、脳がぐらぐら揺れるような錯覚に合う。

本心では、高尾っちとの交わりを喜んでいる自分がいることにもう気がついていた。
きもちいとかよくないとか、そういうのじゃなくて。



好きだから、抱きたい。








だから。








「黄瀬くんは、優しいね」








オレを通して別のヤツを想うその姿に、容赦なく心を突き刺された。








(君は大事な、)



(13/2/22)



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