われてもすゑに
(※ぬるっと閲覧注意)
(※「せをはやみ」の続き)
















「…ン、っちゅ、ふ……んぁっ、あ」

「ハ、……相変わらず、エロい声」

「……、んぅ、ちょっ……き、黄瀬くん!…まだ服着たま…ひァッ」





オレのベロちゅーに息あがっちゃってる高尾っちほんとかわいー。
でも今は上気したほっぺとか濡れた髪と唇とかが色っぽくて、普段とのギャップがマジたまんないっス。
顎を滴る雫をペロリと舐めとれば悩ましげな視線がオレを見上げてくる。





「きっ、黄瀬く……ンっ、ほんと、」

「服はちゃぁんとあとで脱がしてあげるっスよ」





動く度に跳ねる飛沫も興奮材料のひとつに過ぎないし。
そもそもこの場面で困った表情とかしたって起爆剤にしかなんないってことが分かんないんスかねえ。そろそろ自分のエロさを自覚してほしいようなこのままでいてもらいたいような、そんな複雑な気分ス。

とりあえず今は水気を含んで肌に張りついてくシャツ越しに、少しだけ主張を始めてた胸の突起を舌先でいじめてあげる。





「……ひ、ンっ」

「ンー……んとに、かわいっスね」

「かわいく、ねー、っからぁ……っん、ぅ!」





あーもう、声我慢しちゃって。そゆとこが可愛いって言ってるんだけど。

でもほら、もう服とか気になんなくなってきたでしょ?

透けて見える体がいつもよりエロ三割増しってとこっスかね。
首筋鎖骨に胸元にとたっぷりキスしてたら、だんだんと高尾っちの目が熱に浮かされたように蕩けてきた。





「そろそろ下、いくっスよ?」

「……ふぁっ、え、っ?……ッんぁ!」





我ながらスマートすぎる手つきで高尾っちのを取り出せば、湯の中でぬるりとあきらか水分以外のものが指に絡んでくる。
まだ元気足りない感じだけど、しっかり先走ってるみたいっス。





「ヨダレ、垂れてる」

「……っ」

「かーわい」

「アッ、だ、め……っやぁ」

「フェラしてあげらんないのが残念スけど……ま、後でいくらでもできるしね」





首を横に振る高尾っちの耳朶をぱくりと食んで、更に奥へと耳を侵しながら声を出す。その間も身体を支えてる方の左手とは逆に、高尾っち自身に触れた手は忙しなく動かしたままで。裏筋のあたりを爪でかりかりしてあげるともどかしそうに身を捩る。
性感帯を二ヶ所攻められびくびくと身体を震わせるのが可愛くて仕方ない。





「き、せく……っあ、あつぃ……」

「あー、お風呂では初めてっスからねぇ。大丈夫、すぐ慣れるっスよ、ほら」

「ン、ぅ……っ」





行き場なく湯船を彷徨ってた両腕を、キスしながらオレの首に誘導してあげる。悩ましく絡み付いてきた指先に思わず笑みが零れた。
そっと後ろへと手を這わせれば腰を浮かせてくれるもんだから、キスを止めないままに後ろのアナへと指を埋める。お湯とは全く別の温かさが指を包んで。イイトコなんてとっくに知ってるわけだけど、わざとクルクルと遊ばせればきゅっと締め付けてくる。
前は少し強めに握って簡単にはイカせないように。でも尖端を弄るのだけは止めない。





「……ん、…ちゅぅ……っふ……ねぇ…、高尾っち……感じてる?」

「……ッ、はぁ、アっ、きせ、くっ…も、いいよッ、もぅ……きて、」





あ。スイッチ、入ったみたいっスね。

高尾っちはふとした瞬間にエロに対して積極的になる。そのときの高尾っちときたらマジ厭らしくて堪らない。綺麗に弧を描く唇は煽ってるようにしか思えないし。
うん、ぶっちゃけオレの方も準備万端スけど。


濡れて肌に貼り付く自分のシャツを脱ぎ捨てて、高尾っちのズボンと下着を一気にずり下ろしたら、当たり前のようにオレに背中を向けてくれる。そして窺うように顔だけ振り返るその姿に胸がきゅんとした。
ほんとこの人、可愛いわ。





「じゃ……いくっスよ」





よがる高尾っちの姿見てすっかりしっかりおっきくなったオレのを無遠慮に入り口に宛がう。
ここまでくると残念なことにスマートさの欠片も無くなっちゃうのはまぁ、オレも男なんで許してほしいっス。





「ね…っ、黄瀬く…ん…、」

「へっ?な、何スか?え、もっ、もしかしてどっか痛い?!え!大丈夫……、」

「にゃっ、ちょ、ははっ!ソコ変に動かさないでひゃぁッ」

「う、ぁっ」





挿入前にストップ掛けられたこととかないから焦って変な感じに腰が動いたのがまずかった。
高尾っちの太股の間にオレのが入り込んじゃって、ズルリと滑って。更に慌てて抜こうと腰を引いたせいで思いっきり擦れた。あの、オレのと、高尾っちのが。

ていうか。え。うそだろ、これちょう気持ちいーんスけど。
あ。そういえばオレら素股したことなかったっスね。

身体は快感に忠実なもんで。戸惑うように高尾っちがこっちを振り向いた瞬間にはオレは次の律動へと移っていた。
さっきのきもちいいのを、もっかい、いや、もっと。もっと。目の前の細い腰を掴んで揺すれば、何度も何度も重なり合い辺りに飛沫が舞う。
跳ねる水音すら気にならないくらいに夢中で動く。





「っぁ、あッ、きっ、きせ、くっ!」

「……はっ…やば、これっ……ハ、癖にッ…なりそ……っ!」

「ちょ、まっ…て…っ、い、いきそ……もっ、や!あ、ぁあッい、イク…っ」





ビクンと。

高尾っちが大きく身体を震わせたあとすぐ、オレも達した。





「……、は、はぁ…ッハァ、」

「ん……っ高尾っちぃ……」

「へ、あっ、ちょ、待った待った!タイム!タイムアウトなう!!このまましてたらぜってー逆上せるって……ンっ」

「ちゅ、…んぅ…っだいじょぶ、っスよ」





そのまま第2ラウンドに持ち込もうとキスを重ねようとしたら。

ぴゅーっ。と顔面に水鉄砲をくらった。





「ただでさえうっかり初素股とかしちゃって体温上がっちゃってんだから!おねがい休憩はさませて!」








恥ずかしげに顔を赤くして告げてきた高尾っちにムスコが反応しちゃったのは生理現象っスよ!!!








(第2ラウンドはちゃんとお布団に持ち越されました)






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