after2
「だがおっぢぃぃぃ!!!」
「黄瀬君……汚いです、顔が」
「ブフォwwwwちょww黒子wwww仮にもモデルに向かって顔がwww汚いとかwwwwww」
「何でだろ、高尾っちが記憶戻って嬉しいはずなのに涙が止まらないっス」
「嬉し泣きですか?」
「ひぃwwwヤメテwwwwww笑いしんじゃうwwwwww」
きゃっきゃっとハシャぐアイツらを見て、呆れと安心の混ざったようなため息が零れる。
さっきはいきなりコートに乱入してきた高尾と、緑間の例のとんでもねー連携スリーを久々に見てみんな呆然としちまったけど。
ああして腹捩って笑い死にしかけてる姿を見ると、改めて「ああ、高尾が戻ってきたんだな」と思う。
最初に病院に行ったとき、オレらを見て警戒心を抱いていたあの視線。
地味にテツとか黄瀬はダメージ受けてたからな。いや勿論オレも少なからずショックだったけど。
高尾とは別にスゲー関わったわけでもないのに、何か深く印象に残ってて。
ストバスとか大会とかで見かける笑顔が、やたら楽しそうなイメージがあった。
ほんと、不思議なやつ。
「青峰ーっ」
「あー?何だよジャレ合い終わったのか?」
「ぶはっ!なにジャレ合いって、人を動物みたいに」
「オマエら見てたら犬が戯れてるみてーだったわ」
「いwwwぬwww」
あと、ほんとよく笑うやつ。
「おら、話終わったなら、バスケすんぞ!」
オレの言葉に、高尾は嬉しそうに頷いた。
← →
back