―白石蔵ノ介くんの場合。
コンコン。
「先生、こんにちわ」
『白石くん。こんにちわ』
「今日の3−2遅刻欠席早退全部ゼロや」
『3−2ゼロっと、はいご苦労様』
「今日もここで飯食っていってもええやろか?」
『もーまた?』
「俺が教室におると何やほかのクラスの女子とかぎょーさん来よって大変やないですか」
『まあ、白石くんもモテるからね』
「保健室やったら、女子も静かにせないかん場所やってわかってるみたいやし」
『ふふ、いい避難場所ね』
「ほんまに」
『あ、紅茶でいい?』
「あ、おおきに。そいえば、先生て何のシャンプー使てるん?」
『なあに、いきなり』
「いや、この間すれ違たら先生めっちゃええ匂いしててん」
『んー、ナイショ』
「じゃ、俺が当てたる。・・・てなワケで先生、失礼するで」
『え、え!?何?!』
「何って、よう嗅がな当てられへんやん」
「(避難場所やのうて、癒し場所やんなぁ)」
保健医と生徒。
(理由も完璧や!)