7章
2015/07/27 20:40

どちらの国にも味方がいなくなり、両国から追われる事態となった主人公たち。今後の身の振り方を考えねばなりません。

とりあえず身を隠した方がいいと話し合っていると、アクアが「誰にも見つからない隠れ場所があるから一緒にきて」と言いました。


………アクアちゃんの言うことを聞いて大丈夫なのか、凄く心配なのですが。前回、彼女の提案が大失敗に終わったので、私は身構えてしまいますよ。
アクアちゃんは時々、何考えているのか分からなくてちょっとこわい(´・ω・`)


アクアちゃんは、母から聞いたこの世界の真実の姿と深い絶望を、そこでなら話すことができると言いました。ああ、暗夜ルートで行ったあそこへ連れていくつもりなんですね。

三人は無限渓谷へ向かいます。



こわいよ姉さん!



さすがに素直に飛び降りる気にはなれない主人公とジョーカーさんですが、アクアちゃんはここから落ちても死ぬことはないから信じてと言います。

覚悟を決めるため、「谷を降りたら世界の真実についても聞かせてくれるんですよね?」と再確認する主人公。

それに対するアクアちゃんの返事は、

「そうね。あなたが望むなら」


うーん…………。
そこでなら話も出来るから一緒に来いって言ったのはアクアちゃんなのに、何でそんな「私は別にどっちでもいいけど?」みたいな言い方するんでしょうか(;つД`)

やっぱり何考えてるかよく分からん(´・ω・`)


とにかく、主人公は飛び込む決意をしました。
そして、主が行くなら覚悟をきめなければと、
ジョーカーさんも……。




いや〜、飛び降りのムービーを見てたら肝が冷えました((((;゜Д゜)))
ゴツゴツした岩の合間をすり抜けるように落ちて行くんですが、よくぶつからずに行けるなぁと。それに途中で先に飛び降りたアクアちゃんがちらりとこちらを振り返るのですが、その目が何だか怖かったんですよ(;つД`)


無限渓谷の底には、荒れ果てた大地が広がります。暗夜ルートで1度来た、透魔王国と同じ景色です。
ここに居るとすぐ敵に見つかるからとアクアちゃんに言われ、彼女の案内で安全な場所へと移動しました。そこで、アクアちゃんは透魔王国についての話をしてくれたのです。

この国の王の名は透魔王ハイドラ。彼は平和だった時代の前透魔王を殺し、人の精神を支配する術を使って民を殺し合わせ、透魔王国を滅ぼしたのだとか。

しかしそれはハイドラの野望の始まりにすぎず、ハイドラの狙いは透魔も白夜も暗夜も、世界を全て壊すことにあるのだそうな。
もちろん、ガロン王を操っているのもハイドラ。タクミ君を操っていたのもそうなんでしょうね。

透魔王国のことは外の世界では誰にも話せない
。話せば呪いによって全身が水の泡となって消えてしまう。
……このルールは暗夜ルートで聞いたそれと同じ。

アクアの母、透魔の王妃だったシェンメイは、外の世界で国のことを話してしまったから、泡となって消えたそうです。

シェンメイの名は白夜ルートでも出てきましたね。ガロン王の後妻で、彼女が居なくなってからガロン王がおかしくなったんでしたっけ。

アクアはそのシェンメイの娘で、透魔王国の王女。ハイドラに殺された前透魔王が父なので、ガロン王とは血の繋がりがありません。


一通り話終えたアクアちゃんはこう言います。

「この道を選んだということは、私と同じ思いをするということよ。どれだけ分かってほしくても、真実を伝えたくても、それを口にすることは叶わない。その辛さは生半可なものではないわ。だから…覚悟しておいて」


……どちらの兄弟も選べないから白夜にも暗夜にも付かない道を選んだはずが、いつの間にか透魔王国の秘密を抱えて生きていく道を選んだことになっているのは気のせいでしょうか。
アクアさんに誘導されてる感がひしひしと伝わってきます。


その時、アクアが魔物の気配を感じとりました。話をしている間に、かなりの数に囲まれてしまったようです。
安全な場所と言って案内された場所が全然安全じゃなかったパターンはよくあること!

暗闇の洞窟を手探りで進み、透魔の魔物と闘います。

そして奥へ進んでいくと、見慣れた人影が……!



うわーい!ギュンターさんだ!(*≧∀≦*)

ギュンターさんは無限渓谷から落とされたあと、気づけば透魔王国に辿り着いていたそうです。



口は悪いですが、ジョーカーさんはギュンターさんの事をずっと心配していたんですね。
この二人の掛け合い大好き(*´ω`*)


合流したギュンターさんにもこの国のことや、暗夜と白夜を敵に回して闘っていることを説明すると、これからはギュンターさんも共に行くことになりました。わーい!♪ヽ(´▽`)/


ガンズがあの時ギュンターさんを無限渓谷から落としたのはガロン王の命令だった事を伝えると、ギュンターさんは自分がガロン王に恨まれているという話をしてくれました。かつて戦場で数多の武勲を立てたギュンターさんは、ガロン王を守る最高位の騎士の地位を与えられようとしていたそうです。しかし、故郷にいる妻と子と一緒に暮らしたかったギュンターさんがそれを固辞したため、ガロン王の怒りを買ってしまった……と。

なるほど。ギュンターさん程のキャリアのある騎士がマークス達王族の臣下ではなく、主人公のお目付け役として長く城塞で生活していたのは、王の怒りを買って降格…左遷されたからなのかもしれませんね。


そうこうしていると一行の前に透魔の魔導士が現れ、「ここはあなたたちのいるべき場所ではない。立ち去りなさい」と言ってきました。

今の私達ではこいつには勝てない。アクアがそう判断したため、主人公達は一度元の世界へ戻ることになりました。


無限渓谷まで無事に帰って来れた四人は、今後の事を話し合います。

『白夜が暗夜に。暗夜が白夜に。そのとき扉は閉じられる』
それはアクアが昔、母から聞いた言葉でした。次にそれが起きたとき、無限渓谷の扉が閉じられるというのです。

ギュンターさんが言うには、それは数十年に一度、暗夜と白夜の空の色が入れ替わる現象のことではないかとの事でした。

あと数月でその現象は起きます。無限渓谷の扉が閉じてしまえば、数十年は透魔王国へ行けなくなってしまうのです。


戦争の元凶である透魔王国。
それは、どちらかに属していたら見えなかった、暗夜と白夜の共通の敵。

暗夜と白夜の両方を救う方法が見えてきました。
しかし、四人だけではどうしようもありません。まずは透魔王国に立ち向かうために、味方を増やさなければなりません。それも、無限渓谷の扉が閉まってしまう前に。

主人公達はまず、兄弟たちと話をするため白夜王国へ向かうこととなりました。


兄さん達は、今度こそちゃんと話を聞いてくれるのでしょうか?
また問答無用で裏切り者呼ばわりされたら、もうマイキャッスルから一歩も外に出てやらないからね!!ゞ(*`Д´)ノ



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