『千木良先輩、今日は七夕です。』

「へー。」


そう言って千木良先輩は寝る体制を作ってしまう。
止めなくては…


『先輩、短冊を書きましょう。』

「お前一人で書きい。」


むむ、このままでは…


『書きませんかー?』

「…お前、それ誰から習った?」

『友人からです。クラスの皆様がたまに仰るので真似てみました。』

「それは俺が気持悪うなるからやめ。」

『はい。』


はぁ、とため息をつきながら寝ようとする先輩。


ぎゅっ


「なんの真似や、#蒼衣#?」

『短冊書きましょう。』

「はぁ………」


ぐい

む?

「添い寝してくれたら、考えてやってもええで。」

『…………!!』

「お前の心臓の音、やけにうるさいんやけど」

『聞こえるのですか…?』

恥ずかしい…。

「…このままそこにいろ。」


そう言って先輩は寝てしまった。
こんなものでいいのだろうか…。















一緒にいるだけで願いが叶う






「…ん、はー…よう寝た…って、こいつも寝てるやないか。」

………。

「短冊なんて…」

「はぁ、たまにはええか…こいつの我が儘に付き合うんも…退屈凌ぎにはなるしな。」

「つか、お前が隣にいればええわ。」







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そのまんま七夕企画で載せたものです。
拍手ありがとうございます。