しゃくしゃく

ごりごり

ちりんちりん



その繰り返しの音が狭い部屋に響く。
風鈴と青い空と白い雲。
気づけば蝉の声も所々から聞こえる。


にしても、熱い。


かき氷一つ口にすれば少しは涼しくなると思ったが変わらない熱さ。
風に当たろうと窓を開けベッドに腰かける。
そしてまたかき氷を食べはじめる。


…千木良先輩もお誘いすれば良かった。


しゃくしゃくとかき氷を突きじーっと空を見る。
僅かな風が髪を撫でて手を止める。


平和だ。


ニッコリ笑って仰いでいるとガラッと扉の開く音がした。
振り返ってみると千木良先輩が立っていた。


『こんにちは、千木良先輩。』

「お前、何食ってん?」

『かき氷です。』

「ふーん。」


そう言ってから黙って私の隣に座る。


『いりますか?』

「………。」

『いちご味、美味しいです。』


しゃくしゃく、ぱくり、ごりごり


『ごっくん、美味しいです。』

「お前な…。」

『?』

「まぁええ、ちょっとこっち来い。」

『なんでしょうか』


少し近づくと意地悪っぽく千木良先輩はペロッと私の唇を舐めた。


『!!!!!』

「いちご味はあんま好きやないけど、風羽は甘いなぁ。」


ニヤリと笑って見つめられた。
























冷えない体







不意打ちというレベルではありません。





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うぎゃー(」゚□゚)」
書いててこれは恥ずかしくなりましたw
うわ…(*/▽\*)
唇を舐めるって凄い恥ずかしい……
公式の千木良先輩はやらないと思いますが、私の千木良先輩はやってしまいました。
はい、すいません。

うっわ…誰?この人<●><●>

とか、思った人ごめんなさい。
これは私の萌えフィルターがかかりました。
あー…!!!!顔が熱い!!!自分で打ってて恥ずかしい!!!!(*/▽\*)



2011.07.14