「風羽、お前の怖いもんてなんや?」

『??どういう…』

「ええから早う答えろや。」

いきなり千木良先輩はそう聞いてきた。
ふむ、私にとって怖いもの…。


『…なんでしょうか。』

「やっぱないんか。」


はぁとため息をついてつまらん。と答えた。


『千木良先輩は怖いものないのですか?』

「俺は基本そんなんない。」

『では、私と同じですね。』


ニッコリと微笑むと小さな声で阿呆。と言った。


『先輩、顔が赤いです。』

「あ゙あん?んな訳あるか。」

『いえ、赤いです。』

「うっさい阿呆。見んなや。」


そう言って顔を背ける。
おお、先輩が照れている。
なんだか新鮮だ。


『ふふ……』

「笑うな。」

『…はい。』


そう言われてからふともう一度考えてみた。
自分にとっての怖いもの。
普通の人というものにとっては怖いものの一つや二つくらい大抵はあるのだろう。
しかし私にはあまり心辺りがない。


「お前、何難しい顔しとるん?」

『いえ、先程先輩に言われた事が気になりまして。』

「へー」


私にとっての怖いもの、私にとっての怖いもの…怖いもの…。


あ……。


『先輩。』

「なんや?」

『手を繋いでも宜しいでしょうか。』

「……ええけど。」


キュッと掴んで微かに感じる温もり、きっとこれは


『私の怖いものは…』


千木良先輩の方を見た。


『大切なものが消えていく時です。』


そう言った瞬間千木良先輩は驚いた様に目を見開いてから「そうか。」と言って珍しく優しく微笑んだ。

その顔を見るとなんだか愛おしく思えて気づけば先輩の唇に私の唇を添えていた。
























自分にとって怖いもの









あなたが何よりも大好きだから、
あなたの存在が何よりも大きいから。







(不意打ちとはええ度胸やな…風羽)
(ダメでしたか?)
(別に嫌や言うてないやろ?せやから、俺が言いたいのは…)
(では、嬉しかったと解釈して良いのですか。)
(〜…。せやから人の話を聞け。俺が言い…)
(それではもう一度だけ。)
(……。)


今日ぐらい積極的でも構わないでしょうか。








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なんかわかんねー\(^q^)/
千木良先輩別人……。
関西弁使ってるけど誰ですか(;・∀・)
俺の知ってる千木良先輩じゃないという人は挙手ー(´∀`)ノ×全員

なるほど、…じゃ、首吊ってきます(((やめい


とりあえず、妄想族の神様が私に寿命を1時間くらい伸ばしてくれたので生きます。


読んでくれてありがとうございました!!
また頑張って千木良先輩になるよう頑張ります。



2011.07.04