夏に近づいて来たのか今日はとても暑い日だった。
きっと初夏の手前ぐらいだろう。
まだ天気予報で初夏とは言っていなかったはず。

それにしても暑い…。
珍しく額に汗が流れる、ふうとため息をついてから空を見上げた。
真っ青な空は太陽と溶け込むようで同じくらいに白い雲は太陽と同化しそうなそんな不思議な光景。
それでも買い物に行かなくてはならない。

すたすた歩いて商店街に入り米原先生に頼まれた物を購入する。
今夜の夕飯はなんだろうか。
考えるだけでお腹の虫が泣く。
早く買って帰って夕飯の手伝いをしよう。


おや。


見覚えのある人が約3m先にいる。
たたたっと駆け寄るとその人は何故だか険しい顔をして私を見てきた。


『?どうされましたか?』

「真顔で近寄るな、このアホ。」


びしっと額に痛みが走る。
む、痛い。


『それより千木良先輩が外にいるとは意外ですね。』

「お前は俺に殴られに来たんか?」


この暑さだったらきっと涼しい所で昼寝の一つくらいしていると思った。
むむむ…と考えているとガシッと髪(触覚)を捕まれた。
おぉ、先輩の顔がなんだか怖い。


「それよりお前は何しとったんや。」


私の髪(触覚)を離してから未だ戻らない怖い顔をして私に問う。


『はい、今日は当番なのでお買い物にきて先程終わったばかりです。』

「へー。」


そう言って私が持っていたビニール袋を持ち黙ってすたすたと歩き始めた。


『先輩…』

「めんどーやけど、送ったるわ。」

『…。』

「なんや急に黙りおって気持ち悪いわ〜。」

『いえ、今日は珍しく優しいですね。』

「うっさいわボケ。それに“今日は”やのうて、“いつも"やろ?」

『……はい。千木良先輩は優しい方です。』

「…っ、何急に笑いよって…、ったくこれやからお前って奴は…」

『何でしょうか?』

「…何でもええわ、お前ならまだ許したる。」

『??』

「…、風羽はかわええな。」

『!!!』

そう言って優しく私の頭を撫でた。
不意打ちとは先輩やりますね。
なんだかこの暑さより顔がとても暑く感じた。

























不意打ちの褒め言葉







驚くので急に言わないでください。






(あれ、千木良なんでここにいんの?)
(嫌やわーミサキちゃん。今日は荷物運んであげたやろ?それに大切なお客様に何もおもてなしもしないなんて大人の恥やわー。)
(なんだかよくわからんが、…なんだ夕飯一緒に食いたいのか?)
(当たり前やろ。)
(…やっぱりそう言う事だと思いました。)
(んー?なんか言うたか?風羽?)



ですから、先輩。その顔はとても怖いです。








----------
はたして千木良先輩は可愛いなんて言うのか?(;・∀・)
わからなくなった\(^q^)/
とりま別人というか美化されたフィルターがかかってるんで、私の中でフィルターがかかってますから別人になるのも当たり前ですから!!!!((堂々と言うな
とりま読んでいただきありがとうございました!!
また来てくださいねー



2011.06.30