*注 ルカキャラ別人です!
*注 クリスマス超関係ないです!
*注 日本語迷子です!

笑顔が素敵なお嬢様。寝顔が天使なお嬢様。怒った顔も愛らしいお嬢様。泣き顔も可愛らしいお嬢様。
アルバムのページを捲る度に頬が緩む。あれから長い時間が経ったと感じる。お嬢様と過ごしてきた時間は全て欠けがえのない時間。このままずっと永遠にお嬢様のお側にいられることが私にとっての最高の至福だった。

もしも天使が恋をしたら羽根を持つ資格が失われる。まるでそれは禁断の果実をかじったアダムとイヴのようだ。アダムとイヴは知識を得て恋を知った。それは罪、タブーだ。
私も恋というものは知らなかった、一生しないと思っていた。けれどお嬢様にお仕えし次第に愛しいと感じるようになった。それは従者にとっていけないこと。禁を侵すということ。
今はアルカナ・デュエロがあって良かったと凄く感謝をしている。けれどそれと同時に不安が募るばかりだった。お嬢様との関係が変わり主から恋人となったあの日から少しばかし違和感を覚えた。
それは気のせいだろうと何度も何度も自分に言い聞かせたけれど不安は増すばかりだった。
私のお嬢様への愛は変わらない。これからも一生変わることはない。

『…カ…ル、カ…ルカ?…ルカ!!』

声が聞こえて思考から抜け出す。ぼーっとしていたみたいだった。ふと振り向くとお嬢様が頬を膨らませ睨んでいた。

「すみません。私としたことが…少し寝入ってしまって…」

いつもだったらお嬢様の声を聞いてすぐに反応するというのに…深く考えすぎましたね。
少し苦笑じみた顔で何か用でしたか?と尋ねるとむっとお嬢様の睨み具合が増した。

『今日はイヴだから…一緒に買い物に行くって…』

下を俯いてしまったお嬢様にはっとした。そういえば昨日は買い物に行くと約束していた。私としたことが…情けない…。

「すみません…!!すぐに用意しますから!!」

慌てて椅子から立ち上がるとお嬢様に腕を引っ張られ顔の距離が近づく。声を出すにも驚きすぎて声が出なった。と、お嬢様は私の額にそっと自分の額を当てた。

『…熱、ない。…今日のルカはなんだか変。』

目線が下へ向いてむっとするお嬢様に私はもう一度すみません。と謝った。
あんな事を珍しく考えた結果、お嬢様の声に気づかずお嬢様との約束を忘れお嬢様へ不安がらせた。
私は従者として、恋人として失格だ。

『…ルカ、不安なの?』

心を視られたのでしょうか。その言葉にどきっと心臓が鳴った。

『…私ルカが好き。』

ビクッとして顔が赤くなるのがわかった。お嬢様もお嬢様で頬を赤くさせ目は真っ直ぐに私を見つめた。

『私はルカを愛してるよ。』

そう言われて額に小さいリップ音が静寂な空間に一瞬だけ響く。思考が回らない、声が出ない。

『ルカは私を愛してる?』

そう言ったお嬢様の目は純粋でどことなく健気さを持ち力強さがあった。

「私はお嬢様を愛してます。それは気持ちに名前がついてからずっと変わらない。」

そう言うとお嬢様はまた頬が赤くなりまた口を開く。

『私はルカへの愛は日ごとに変わるよ。毎日毎日違う愛をルカに捧げてるの。』

その時のお嬢様の笑顔は温かい光でここが私の居場所なんだと改めて実感した。









天使が羽根をなくした日





私は恋を知ってしまったから。





(このアルバム…私しか写ってない。)
(もちろんです!これは私のお気に入りのお嬢様写真集で…ってお嬢様破こうとしないでくだ…あぁっ!私の私の大切な写真集がぁぁぁ…!!!!!!!)




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シリアスなルカちゃんになりました。クリスマス超関係ない……すみません、もっといちゃこらしたかったんですけど、お題に悩んでしまったらこんな長い文章+シリアスモドキになりました。

私はヘタレでバカでお嬢様はぁはぁ言ってるルカが大好きなのですが、まさかこんな長い一人語りからネガティブさんになるとは思いませんでした。
申し訳ないです。すみません。
ルカは迷わず不安とか細かいことは考えずにただただフェル大好きはぁはぁでいればヨロシです。

今度書くときはヘタレバカ目指しますのでどうか生暖かい目で見てください。お願いします。
長々とここまでありがとうございました!!


2013.01.20