今日は自棄に奇妙な違和感を覚えた。 館の中はやたらとドタドタしていて、街へ出ればいつも以上の人の波で大荷物を抱えた奴やキラキラと光る装飾品ばかりが建物などにぶら下がっていた。 祭りかなんかか? ちょうど良いタイミングで見知った奴が視界に入る。俺はそいつの元に向かい声をかけた。 「おい、そこのイチゴ頭。」 そう呼んでやればそいつは相変わらず無表情でどこか愛着の湧く雰囲気を出して振り返る。どうやら今は巡回らしいが俺にとっちゃそんなことどうだっていい。今は何が起きているのかが問題だ。 「今日は何かあ…」 「お嬢、早く行かないとまたノヴァに怒られちゃうよ。」 『え、あ、うん。ごめんなさい、アッシュ。また後で聞くから。』 そう言ってイチゴ頭は行ってしまった。俺は舌打ちを残して再び歩き出した。 それから時間が経ち気が付けば夜で、夜空はどんよりと厚い雲がそこ一面に広がっていた。俺はあれからずっと海岸の辺に寝そべって眠ってしまっていたらしい。こんな寒い日によくこんな所で昼寝なんかしてられるなと自分に呆れてから、自分の船に戻ろうとした。先ほど思った疑問は当にどうでもいいという言葉で片付けられていた。だが、胸の中のもやもやが引っかかってイライラする。…つまんねぇ。 ふいに誰かの気配がして反射的に振り返って身構える。とそこには寒そうな格好をしたフェルがいた。 「な…」 赤い髪にも劣らない赤い服と帽子を身に纏い、その衣服に所々白い毛などがついていて、この時期に合わない肌を露出し夏場にでも着るような薄着をしているこいつのなれない姿に何故だか硬直してしまった。肝心なこいつの表情といえば頬が赤く、少しだけ怒っているようだった。 『アッシュ!探したんだよ?』 恐らくその格好から屋敷を飛び出し俺を探しに来たのか、こんな寒い格好で。 バカじゃねーのと俺が言うと綺麗な瞳が一瞬だけ揺れた気がした。 『今日はイブの日。家族みんなで過ごすものなの。』 その言葉にあぁ。と納得する。本で読んだことがあった。イブという日は明日のクリスマスという日の前夜祭で家族で祈りや食事をしたりするものだと。 「俺は…お前らの家族になった覚えはねぇよ。」 目を逸らすと勢い良く腕を掴まれ内心驚く。 『アッシュは大切な私たちの家族だよ。ファミリーに来た時からもうあなたは家族なの。』 そう言うイチゴ頭の顔は強く凛々しい物だった。わかってた。自分がどんなに否定してもこいつは俺に何度でも掴みかかってくる。 こいつはそういう奴だ。ふいに頬が緩み、こいつの頭を撫でた。 「わかった。けど、その前に」 ひょいとイチゴ頭を背負い船に向かう。それに慌ててフェルはバタバタと暴れた。 んな格好してくるからいけねぇんだ。少しくらいなぁ?大目に見ろよ。 ホーリーナイトにご用心 鍵の閉め忘れにご注意を。 (つか、フェルその格好なんだ?) (これはサンタさんの服なんだって…メイドたちが着せてきて) (へー、てっきりまたあの変態従者の仕業なのかと) (ルカがそう言うのはいつもの事だよ…。) (…なんか、お前も大変だな。) ----------- アッシュくんの前半なんか前も似たようなネタで書いた覚えがあるのですが…気のせいですよね!(おい アッシュはタイミングが悪い男でおkだと思われますww(((酷い あと、凄く個人的にアッシュの話を妨害したのが剣の幹部女王のシモーネさんがいいなぁとか。 あそこでお嬢取り合いしたら可愛い。はい。黙ります。 ちょっと所か相変わらず文章が意味不で…すみません、成長しませんねorz サンタコスの説明が微妙すぎて;;アッシュはワンピースとか言うのか?とか細かい事を考えてしまった結果こうなってしましました。 一応いつものスーツ丈の長さのサンタコスで生足ぺろぺろできる長さが一番いいとか思ってm((変態黙れ とりあえず、意味不文章&キャラ迷子すみませんでした。これからも地道に更新していくのでよろしくお願いいたします。 2013.01.07 |