バラの庭園にはフルートの優しいメロディーだけが響いていた。 どこか少し悲しげな音。 それを探すように私は庭に入っていく。 『……。』 そこには長髪の美人な男性がいた。 優雅にフルートを吹くその姿はまさに絵に描いたようなそんな光景だった。 その心地好い音に私はただ目を瞑って耳を傾けていた。 すると曲が途中で止まり、その人が私に近づいて髪を撫でる。 「久しぶりだね、香穂子。」 『久しぶりです。梓馬先輩。』 先輩に会うのは一年ぶりだった。 今まで先輩は海外に行っていた、なので先輩には会えなかった。 寂しかったけれど、私はずっと先輩に今まで支えて貰ってきたから信じてずっと待っていた。 『また、海外に行ってしまうんですか…?』 「ふふ、お前は可愛いね。大丈夫、もう用件は済んだしゆっくりここにいられるよ。」 先輩は紅茶を一口飲んで私を見つめる。 そうか、なら一緒にいられると信じても良いんだよね? 「だから、これからはお前と一緒に住むことにするよ。」 『そうですか、…って、え!!それって…』 「結婚しないか?」 先輩はポケットから小さな箱を取り出しそれを開けた。 『これっ…て』指輪だった。 先輩は私の左手を取って薬指に指輪をはめる。 「幸せにするってなんか簡単に信じられる言葉かわからないけれど、お前を近くに感じたい、大切にしたいんだ。」 ここで泣かずにいられるはずはなかった。 涙を優しく拭ってくれる優しい指。 「で、香穂子?お返事は?」 『…私も先輩と一緒にいたいです。』 目を閉じて久しぶりに分かる感覚。 優しい温もり、唇に触れるだけでこんなにも幸せな事はないだろう。 小さな愛の贈り物 あなたを好きになって良かった。 私は幸せ者です。 ----------- 柚木先輩がプロポーズをしてくれました。 こ、これは…文章になってない!! そして別人!!そして初柚木先輩!! 難しい…ね、そんな簡単に行くものじゃないって知ってるけど…ぐぐぐ… あー日本語って難しい 言葉のミラクル☆ですね((誤魔化すな こんな駄文を読んでくださってありがとうございました。 2011.04.02 |