『雨…』

ポツポツと露が窓を叩く音にふと外を見る。
今日はノヴァとピクニックに行く予定だった。
この雨じゃピクニックも無理そう。楽しみにしてたのに。
はぁとため息をついて俯く、まるで私の心の中も雨が降ってしまったみたい。すると小さいノックの音が部屋の扉から聞こえた。

『…はい。』

誰だろう。首を傾げてから扉の前に立ってドアノブを引く。そこには苦い顔をしたノヴァが立っていた。お互いに目が合うと俯き、私はノヴァを部屋に招き入れる。

『お茶飲む?』

「あ、あぁ、すまない。」

ルカが淹れてくれたハーブティーをマグカップに淹れて、余り菓子をお皿に乗せてテーブルに置く。
ハーブティーの香りと雨の匂いが混ざって私の心を少しだけ落ち着かせる。イスに座ってお茶を啜ると雨音と啜る音が湿った空気を作る。

『…き、今日は雨なんて本当…ついてない、ね…』

自分で言った事に傷つく。あぁ…何て事を言ってしまったのだろう。ちらりと横目でノヴァを見ると黙ってお茶を啜っていた。

最近はお互いに顔を合わせる時間も二人きりで過ごす時間が少なかった。だから、今日のピクニックは凄く凄く楽しみにしていた。それに、珍しくノヴァから誘う事にも嬉しい気持ちがあった。
今日はたまたまお互い空いてる日だった訳で、何もする事がない。こうしてお茶を飲むだけというのはやはり心が傷む。

『雨止まないかな…』

ふと窓の外を見る。鈍よりとした曇天が雨を降らせていっぽうに止みそうではない。
短くため息をつくと頭の方に温かさと重みを感じた。
顔を上げてみると側にノヴァが立っていて少しだけ顔を赤く染めて私の頭を撫でる。

「今日は雨で外出できなかったが、こうしてお前とお茶を飲んでゆっくりするのも悪くない。」

ドキッと心臓が跳ねて体の体温が上昇する。
硬直しているとノヴァはクスリと笑い私の額に触れるだけのキスをする。
目を見開いて驚いているとノヴァもノヴァで驚いた様子だった。

「…こっ!…これは…その……つい、お前が可愛いくて……って違う!!今のは…!」

一人で慌てる様子が何だか微笑ましい。
私、ノヴァをこんなに好きになるなんて思わなかった。慌てるノヴァの腕を掴み唇を重ねた。















雨の日ときどき愛模様





ノヴァ、大好き。









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引いてダメなら押してみろ☆
恋にこの言葉は必見ですね(´∀`*)

ノヴァ…あんた…そんなデレないよね?私の知ってるノヴァ君はもっとツンツンしてますわ。
別人ですみません…ツンデレ上手く書けないのです。
ノヴァ練習の為に書いたのに…!練習にもならなかっただなんて…!

すみません、ここまで読んでいただきありがとうございます!!!!
また是非来てくださいね!!!



2012.11.03



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