「『あ…』」


ごめん。と言って私は手を引っ込めた。
今、私と隆文くんは勉強中。
次のテストに向けて頑張って赤点阻止をしようとなりお互い猛勉強をしていた。

で、…何これ?
ちょっと目の前に合ったお菓子を食べようとしたら隆文くんの手と触れ合っちゃったわけでこのふわふわしたピンク色の空気をお互い止めようとしないわけで、ただ俯くことしかできなかった。

「食いたいなら食えよ。欲しいんだろ?」

『う、うん。』


そう言ってから私はまた手を伸ばしてお菓子を取って口に放り込む。
…美味しい。
このピンク色から脱出した私たちはまた勉強を再開した。
それから10分くらい経っただろうか、喉が渇いてきたなと思い立ちあがる。

「喉渇いたのか?」

『…なんでわかったの?』

「俺も喉が渇いたからだ。」


それ、欲しいって言ってるの?
それから冷蔵庫にあるお茶を出してコップに入れて隆文くんにあげた。

「おう、サンキュー」

そう言って隆文くんはまた教科書に目を通した。


『ねぇねぇ、隆文くん。この公式ってどうやるんだっけ?』

「あ?お前、こんなもんもできねぇのか?」

『うるさいなぁ、私だってわかんないものぐらいありますよーだ。』


ははっと笑われ隆文くんは丁寧に教えてくれる。


『あ、なるほど。このxをここにいれるの?』

「あぁ、そんでまたここにxをいれれば…」

『凄い!わかった。ありがとう、やっぱり隆文くん頭いいよね。』

「当たり前だろう?俺を誰だ…」

『隆文くんです。』


最後まで言わせろ。と苦笑され私はニッコリ笑った。
それからまた教科書に目を通す隆文くん。
私はこっそり盗み見た。
隆文くん、少し髪の毛伸びた?
やっぱり手大きい、男の子だし…
良いなぁ…
なぜだかドキドキと少し鼓動が速くなった気がした。
私の視線に気づいた隆文くんはニヤリと意地悪な笑みを浮かべ、ちょいちょいと手で招く。
私は疑問になりつつ隆文くんの横に来た。
するといきなりギュッと抱きしめられる。


「こっからは休憩時間だ。」


そう言われ隆文くんをチラッと見るとニヤリと意地悪な笑みをまた浮かべ額に柔らかい感触がした。













以心伝心
(なんせ、私たちいつだって通じ合っちゃってますから。)







(た、隆文くん…それは休憩とは呼ばないかと…)
(は?お前、ずっと俺の事見てたくせによく言うぜ)
(…!!き、気づいてたの…?)
(当たり前だ。あんなに見つめられちゃあ、集中も何もできねぇからな)
(……ぅ…。)
(ったく、まぁ別にずっと見られても良かったんだけどな、我慢できなかった。)
(や、やっぱり、べ勉強しよう?ね?)
(いーや、逃がさねーぞ?月子?)

今日の隆文くんは、狼になったようで…
でも私はちゃんとそれなりの反抗を知っているから結局私が最終的には勝っちゃうのでした。





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通じ合ってる恋人って凄いなぁ、
それって気が合う恋人って奴なんでしょうね。
いいなぁ…そんな恋愛してみたいなぁ
羨ましいなぁ…

すいません、とりあえず別人意味不文章ですいません。
読んで頂きありがとうございます。
また打たせていただきますゞ



2011.05.30