「帰ったぞー」

『あ、おかえりなさーい』

パタパタとエプロン姿のこいつがキッチンから出てきた。
初々しい姿に俺は少し微笑む。
満面な笑みで迎えるこいつはついこの間俺の妻となった。
結婚式で真っ赤に頬を染め真っ白なウェディングドレスを纏った月子は何とも言葉にできないくらい綺麗だった。
あの時は直視できなくて目を合わせられなかった。
多分、まじまじと見たらそのままさらって行きそうで見ることができなかったからだ。

あれは…反則だぞ…

とにかく、こいつのウェディングドレス姿は綺麗だった。
まぁ、今更言っても遅いが…


『あ、隆文くん。』

「あ?なんだ?」

少し顔を赤く染めてもじもじと口をぱくぱくする月子。
なんだ?俺に襲われたいのか、お前は


『ご、ご飯にしますか?そ、それともお風呂?』


その言葉はとても有りがちで、だがなんだかそれは初々しさを俺に見せ付けるようなものだった。
どこの家庭もこんな感じになっちまうんだろうか…
新婚夫婦ってのは、やっぱこんなもんなのか?


『どっちがいいですか…?』


上目遣いを使う月子。
なんだこれ、可愛いな…


「…俺は月子が欲しい。」


そう言ってから俺は月子の腕を掴んで中に入る。
月子は『え、』とか『ちょっと』とかなんとか言うがそんなものはお構いなし、俺は今お前が欲しい。
唇をこいつの唇に強く押し付けて塞ぐ。
息が続かないほど強く、強く。
こいつの温もりを感じるように














初々しさはお互い様





「月子、俺がお前を幸せにしてやるからな。」


言った後、恥ずかしさが倍増しすぐに俺は顔を伏せた。







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ちょっと、短い新婚夫婦妄想です。
だんだん犬飼くんがわからなくなってきました。
とりあえず、皆様を喜ばせたくてこのような物をお作りさせていただきました。
…どうだったでしょうか…?
すいません、なんか文章力が足りなくて
土下座で詫びます。
うー…ごめんなさい。
でも犬飼くんへの愛は私変わりませんから!!!!



2011.05.08