「月子キスしていいか」

『…!!た、隆文くん突然どうしたの!!』

夕暮れの帰り道、事件はおきた。
今日は4月1日じゃないよね?さっきまで普通に話してはずだったのに…どうしたの??
もしかして頭でも打った?

『隆文くん、今なら保健室開いてるよ!!』

「バカ野郎、なに言ってんだよ。こっちは真剣に聞いてんだよ。」

やっぱり、おかしい。おかしすぎる。
いつもだったらこんなに風に攻めてくるわけないもの!!というより隆文くんらしくない…


「なぁ、どうなんだよ。」じっと見つめられ私はその瞳に視線を奪われる。…やっぱり、今日はおかしい。

「それとも嫌なのか?」少し悲しげに言われ私は多少焦りながら否定した。

『別に深い意味はないんだよ?ただ、隆文くんらしくないから…』

「俺らしいってなんだよ」じりっと少しだけ距離が近づいた。

『そ、それは…』言葉に詰まってなにを言えばいいか分からなかった。
何がどうして隆文くんをこうしてしまったのだろうか…。
今の隆文くんはどう対応したらいいの?

「俺は、月子が好きだ。」

『た、隆文くん、急になに言って…』

「お前はどうなんだ」

がしっと肩を捕まれびくっと心臓が跳ねる。

『どうって、私は好きだよ?』

「本当か?」

なんでそう言う風に言われるんだろう。
ふいに涙が出そうになった、今日の隆文くんはおかしい…


『隆文くん、どうしたの?今日は変だよ…。』

「変じゃねぇよ、お前は本当に俺のこと好きか?」

私は、今まで恋とかそんなものは経験した事がなかった。
だから、私にとって隆文くんは初めての恋愛。

『私は…』今にも消えそうな声だった。
自分でもびっくりだ、こんな小さな声初めてだ。

『私は、隆文くんが好きだよ?別に嫌いなわけじゃないの。ただ、今日はいきなり隆文くんが珍しい事を言ったから驚いちゃって…どう対応していいかわからなかったの。
だから、もし何か不安がられる態度だったなら謝るよ。ごめんね?』

びっくりしちゃっただけなの、ただそれだけ…あんまりにも急だったから…
『キスしてもいいよ?』隆文くんをじっと見つめて微笑んだ。
すると隆文くんはそれに答えるように唇を重ねようとした瞬間。



――ジリリリリと目覚まし時計の音がした。
驚いてぱちりと目が覚める。
目覚ましを止めて時間を見ると朝の7時。

『ゆめ…?』

おかしいと思った、隆文くんはあんな事言うはずないし、ありえない…ありえないよ。
でも、まぁたまにはこんな夢もいいか、な?







夢の中でもあなたを想う。






『隆文くん!!』

朝の登校時、見覚えのある緑頭が見えた。

「ふぁ〜あ、朝から元気な奴だなー…」眠そうな目で私を見る隆文くん。
私は至近距離まで行き隆文くんの耳元に『好きだよ。』と囁いてそれから頬にキスをした。

「…!!!!ば、おま…!!はぁ??」

慌てふためいて真っ赤にする隆文くんを見てくすぐったい感情に微笑みをのせた。








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はい、いかがだったでしょうか??
最初は別人を意識したのですが、ダメでしたかね?
ちょっと妄想を通り越して化学反応がでましたねw
ザ・言葉のミラクル☆((((帰r
夢主ちゃんと犬飼くんはいつまでも幸せになってて欲しいです。
そういう風に思ってるのっていいことなのでしょうか?w
皆様が幸せになれればそれはそれで良いんですけどね!!!
こんな駄文を読んでくださりありがとうございました!!また、是非来てくださいね。


2011.04.04