仕事の忙しさとか勉強三昧とかすべてを無くしてしまったら、あなたとの共有した時間を手に入れられるのでしょうか。あなたに問えば、鼻で笑ってはぐらかすようにバカにするのでしょうけど。私は至って真剣で、あなたと真っ向から付き合いたいって思ってます。そんなバカな私を好きって言ってくれたあの日から私はどんどん惹かれていった。

あれは月が綺麗な夜でした。いつも通り過ごす一人の夜は珍しく人肌が恋しくなってしまった。だから、私はずっとあの晩待っていたの。ワイングラスに反射した月光を撫でていたら、気づけば顔を机に突っ伏していた。物音に気づいたのはあれから何分、いや何時間経ったのだろう。焦点の定まらない中、私は懸命に目を凝らし黒いもの影を見つけるとすぐに抱き締めた。それに驚いたのか身体がぴくりと跳ねた感覚が伝わった。だいぶ焦点が合ってあなたの頬に手を添える。お酒がまわっているせいなのか、それとも人肌が恋しい故なのかは分からないけど…触れたいと思うのはきっと本性。

「なまえ…?」

優しい声音が私を救う。ああ、これは私に好きと言ったときと同じ。月は私を狂わせる。そんな根拠はないのだけれど、綺麗な月夜はなぜか、惹かれてしまうの。

少し、真面目な話をしましょうか。
例えば、共に朝起き、共に寝床に入るそんな毎日が続いたらそれは共有している時間と言えるのでしょうか。いくつかの人に聞けば、大半は首を縦に振ると思うのだけれど、では逆に共有できることは愛で一つの愛情表現なのかと聞けば、きっと一部は首を横に振ってしまうと思うの。結局、私は何が言いたいかと言えば、ただ単に抱き締め合って甘えることをしたいからなんだと思う。たかがそれだけのこと、されどそれだけのこと。

『私は、あなたをこんなにも愛しているの。』

一方的に愛を伝えるのは、私が単に八つ当たりなのかそれとも自己中心的な一方通行なのか。よくわからないけれど、私は隆文くんを本人が思っている以上に愛してしまったのだ。そして、彼なしでは生きていけなくなってしまったのだ。なんて、甘くて残酷なの。お酒に呑まれるような酔いに、私はこれほどまでにあなたのことを愛している。

『ただ、聞いてもらえるだけでいいの。今日だけは、愛してるって言わせてください。』










"愛してる"を吐いた涙








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犬飼くんの誕生日を祝うの忘れてて絶望感半端ないです\(^q^)/昨日気づいた瞬間にもうなんか申し訳なくなった。あんなに好き好き言っといて、誕生日忘れるとか自分が屑すぎて(´Д`)
ごめんなさい、相変わらずの意味不文です。

2013.10.07