珍しく隆文君は音楽を聴きながら本を読んでいた。
なんの音楽を聴いてるんだろう。

『ねぇ、何聞いてるの?"』

つんつんと隆文君の腕を突きながら口ぱくで聞いてみる。
そうすると隆文君が片方のイヤホンを貸してくれた。
私は隆文君に近寄り首を傾げながら耳に入れる。

『これ…』

聞いたことがある曲だった。けど、隆文君が洋楽を聞くなんて意外だなぁ。

『…良い曲だね。』

私も何回か耳にしたことがある曲だったからなんとなくで口ずさめるのだけれど、この英語の意味はなんだろう。

『日本語訳とかないの?』

そう聞いてみると隆文君は「…傍にいろ。って意味だ。」と何故だか顔を赤らめていった。それに釣られて私も顔が赤くなる。別に私のために言ってくれてる訳じゃないのに…それに隆文君もなんで顔を赤くするの?なんだか、ずるい。

『…でも、私この歌詞に共感できるなぁ。』

「?」

『私も隆文君にはずっとずっと一緒にいて欲しいって思うから。』


へらりと笑ってみせるとぎゅっと抱きしめられる。びくっと肩が震えたけどすぐに私も抱きしめ返した。

「俺も…月子じゃなきゃダメだな。」

そう言って顔を向い合せてお互いに額と額をこつんと合わせてほほ笑んだ。










傍にいて、私の隣に。




お互い通じ合って、合わさって、共にいる有難さ。





--------------
日本語迷子ですね、すみません。
ふと、洋楽の『Stand by me』を口ずさんでて日本語訳を読んだ瞬間閃きまして。
申し訳ありません、偉大で有名な曲だったのでそのままお題で使うのは失礼かと思いまして…すみません。意味わかりませんね。

少し今日嫌なことがあって、そこにもしも犬飼君がいたら助けてくれたのかな?とか思って、妄想してみました。
犬飼君みたいな男の子が恋しいですが、もう男の人は怖くて嫌です。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
また書くのでぜひ来てくださいね!



2012.10.06