暗闇の部屋の中俺は小さく丸まって涙に埋もれていた。 「じいちゃん…」 自分の声は酷く枯れ果てて小さなうめき声のように聞こえた。 なんで俺は一人なんだ、なんで俺はここにいるんだ。 そんな疑問が脳裏をよぎる。 またひとりぼっちだ。 ぬいぬいはもういなくなっちゃうし、そらそらも生徒会には来ない。 俺はまたこうして皆に置いていかれるんだ。 寂しさと悲しみの涙がまた顔を濡らす。 大切なものができるとこうも苦しくなる、やっぱりやめとけば良かった。 そう思ってた瞬間小さなノックの音がした。 「だれ…?」 赤く腫れた目を擦ってドアの近くに寄って聞いた。 『翼君?大丈夫?みんな心配してるよ?』 月子だった。 「…今は月子に会いたくないんだ。だから、俺に構わず帰って…」 涙で濡れたみっともない顔を月子には見られたくなかった。 だから今は少し放っておいてほしい。 『ううん、帰れないよ。翼君を一人にして置いていけない。』 そう言う月子の声はとても優しい声音だった。 けれど、今はどう話せばいいかわからない。 「ダメ、帰って…今俺はみっともない顔してるから…だから…」 言い終わらないうちにまた涙が顔を濡らす。 俺って泣き虫だ。 そう思いつつまたベッドに転がる。 また声を押し殺して泣いた。 なんで自分がこんなに泣いているかわからない、体が勝手に暴走する。 止まらないんだ。 するとまた小さなノックが聞こえた。 『翼君?どうしたの?泣いてるの?』 「もう、俺の事なんて放っておいてよ!!お願いだから…構わないで!!」 『翼君…』 泣かせちゃったのかな?どうしよう、嫌われるのかな? 月子に嫌われたら嫌だな…、だけどまた失ったら… そう考えていく心は深く水に飲まれていくような感覚に陥る。 まるで海の中深く沈んで行く気分だった。 『翼君…、開けて?良かったら話し聞くよ?』 「……。」 『ねぇ、翼君。一人で抱え込まないで?私も力になれると思うから』 またドアの近くに寄った。 きっと月子なら俺の中にある悪い物を追い払ってくれるかな。 ドアノブを握って引こうとしても力が入らない。 ドアを開けようとしていても恐怖感が邪魔してなぜだか力が入らなくただ立ち尽くすしかできなかった。 「ダメだよ、月子。ダメなんだ…」 『そうやってまた逃げちゃうの?』 「…っ」 『そうやってまた自分を閉ざそうとしちゃうの?ダメでしょ?一歩前に進んでみよう?翼君。』 そう言われて俺はドアノブを握る。 きっとここで引き下がったら後悔する。 何度今まで後悔してきたか、自分は知ってる。 だから、俺は… ぎゅっとドアを引けば目の前は眩しい光が漏れて思わず目を閉じてしまった。 そうするとまた涙が溢れ出しては零れていった。 冷たい涙を助けた キミがいてくれたから、今の俺がいる。 そう心から思えたんだ。 (月子、ありがとう…) (やっと、笑ってくれたね。翼君。) (っ…ぬははは〜!!) ------------ 別にどこ目指している訳でもなんでもありません。 何も取り柄はないです。 BUMPのラフ・メイカーという曲を聞いてそう打ちました。 聞いた瞬間の萌えの機械がフル回転して…すいません。 ほぼ自己満足です。 似てないというより別人ですよ。 もうこの際別人でもいいや☆日本語になってなくていいや☆ とか思いつつ打ちました。 初です。 すいません、調子乗りました…申し訳ないです。 2011.05.29 |