部活帰り雨が降っていた。 今日に限って折りたたみ傘わすれちゃった…。 はぁ、と小さくため息をつきこのまま走って寮に帰ろうとした。 一歩足を前に出し鞄を頭の上に持つ。 よし、多分これで少しは濡れないよね!! 深呼吸をして準備を整える、そして雨の中に突っ込もうとした瞬間、いきなりぐいっと誰かが私の腕を引っ張った。 「…はぁ、何で雨ん中突っ込もうとしてるんだよ…濡れちゃうぞ?」 『弥彦くん…』 焦った顔をして弥彦くんは“風邪引いたらお前に学校とか部活で会えなくなるだろ"とか言うので少しだけ顔が赤くなる。 『ご、ごめんね?』と私は傘を忘れたと弥彦くんに話した。 「じゃ、じゃあさぁ!!お、お前が嫌じゃなかったらだけど…お、おおお俺のか、傘に…入りませ、んか?」 何やら顔を真っ赤にして言うものだからつい弥彦くんが面白くて笑ってしまった。 「…わ、笑うなよ!!俺はし、真剣だぞ!!」 少し涙目になって言う弥彦くん、本当に面白い。 『ふふ、ごめんね。じゃあお言葉に甘えて入れさせてもらおうかな。』 「ほ、本当か!!おぉ、良いとも、良いとも!!是非入ってくれ!!」 ニコニコ笑う弥彦くんを見て私も釣られて私も笑う。 弥彦くんが傘を開いて私も中に入る。 他愛のない話しをしているだけなのに、なぜだか異常にドキドキした。 途中何度も“濡れてないか?"とか“雨お前の方に掛かってないか?"とか気配ってくれた。 んー、弥彦くんって案外紳士? 「もし月子が風邪なんか引いたら俺寂しくて死んじゃうかもなぁ。」 『…!!そ、そんなオーバーだよ。』 「マジだって!!つか、そん時は俺学校休んで見舞いに行く。」 えぇっと驚く私に構わずぶつぶつと何かを言っていた。 そ、そんなに気にするものなのかなぁ…? なんだか顔が熱くなる、今日は私弥彦くんに言われたい放題かも だから少しだけ意地悪をしてみた。 ギュッと弥彦くんの手を繋いでみる。 「…!!な、お、女の子が簡単に触れたらダメだろ?!」 『なんで?』 「なんで、ってそれは…その…」 少しの沈黙、やっぱり弥彦くんはこうしてみると赤くなる。 今日の仕返しなんだから…と思った瞬間弥彦くんは急に私の顔と至近距離になり触れるだけのキスを私にした。 「…これでわかっただろ?もうこんなことしちゃダメだからな」 一勝三敗 気が狂ってしまいそう…けれど私はそういうあなたが好きなんです。 (お、おい?なんでそんな下向いてるんだ?) (…!!こ、これは…弥彦くんのせいでしょ!!) (う〜…俺のせい?やっぱり嫌だったか?) (べ、別に嫌とは言ってないよ!!ただ…) (ただ…?) (恥ずかしかっただけ…) (…はぁ、お前ってなんでそんなに可愛いかなぁ…) 頭を撫でられてまともに弥彦くんを直視できない。 これってやっぱり弥彦くんのせい? ---------- はい、えっとですね、 この相合い傘ネタは犬飼くんと迷いました。 けれど諦めて白鳥くんで書かせて頂きました!!! 犬飼くんで相合い傘希望があれば打ちたいと思います、はい。 でも自分から打ちに行きそうで恐いです((゚Д゚ll)) 妄想をするとお腹が減りますね。 さっきパンを少々かじった気がするのに… とりあえずこんな駄文しか打てなくてすいません。 私の脳みそは空っぽです、はい。 読んで頂きありがとうございました。 2011.04.05 |