「ん〜…。」

「どうしたー?白鳥、そんな難しい顔して酷い顔だぞ。」

今日の弓は的に当たらないとかそんな問題じゃない。
昨日俺は月子にホワイトデーのお返しをしようとした、だが俺は見てしまった。
沢山の男子に囲まれている月子を…


嫉妬しそうになった、
いや嫉妬した。
だから、昨日は何もできずホワイトデーが終わった。


「いや、昨日ホワイトデー何も月子に渡せなかったんだ。」

「じゃあ、部活帰りに渡せばいいじゃねぇか。」

そんな単純な犬飼の言葉が俺の心に突き刺さる。

「そんな簡単に言うなよ…。」

はぁとため息を漏らしながら的を見る。
精神を集中しなきゃならないってのに…、できやしない。
どう渡すかが問題だな。
何もなく部活は終わり月子と肩を並べて寮に帰る。

「な、なぁ月子。」

『ん、何?弥彦くん』

「えっと…その…」

言葉に詰まった。
何て言えば良いんだろうか、今更って思われても嫌だし…


「月子は昨日ホワイトデーどんなの貰ったんだ?」

『…え?』


バカか俺は…
自分で地雷を踏んでどうするんだよ…
一人心の中で頭を抱えた。

『沢山貰ったよー、お菓子とか紅茶の葉っぱとか…』

なんだか嬉しそうに言うこいつを見て俺は少し悲しくなった。
ポケットに突っ込んだままのプレゼントをギュッと握り「そうか、そうか、それは良かったなー」と頭を撫でてやる。


『弥彦くんは私にくれないの?』と下を俯きながら悲しげに言う。
月子はずっと待ってたんじゃないか?
本物のバカだな、俺は

『あ、別に欲しいって言ってるんじゃないよ?ただ、どうしてなんだろうって思っ…』

「そうじゃないんだ。」

『え?』

月子は俺をじっと見て驚いた顔をした。

「自分の都合で昨日は渡せなかったんだ。だから…、これさ、受け取ってくれるか?」

そういって、俺は月子にプレゼントを渡す。

『あ、これ…』と月子は俺のプレゼントをまじまじと見た。
俺があげたそのプレゼントは前に月子と街に行った時に見つけたクマのストラップ。
あの時は高くて買えなかったんだよな。


「でも、みんなのと比べて俺は…」

『ううん、どんなプレゼントより凄く嬉しい!!ありがとう。』

ぱぁっと明るい笑顔を俺に向け心臓がドクンと跳ねる。
あぁ、俺は何回この笑顔に惚れたんだろう。
気づけば俺は月子を抱きしめ唇を優しく重ねていた。








甘かったり、苦かったり








少し苦いのがちょうどいい
俺は少なくとも恋愛は砂糖より甘い気がするな。










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はい、白鳥くん幸せそうですね。
私的には嬉しいですけどね((((誰←

ごめんなさい、日本語迷子かつ別人でごめんなさい。

読んでくれてありがとうございます(>人<;)
感謝感謝でございます。

2011.03.09