小咄 | ナノ



りんごん、と軽やかな鐘の音がする。抜けるような青空なの中、白いブーケが幸福を乗せて弧を描いた。歓声と祝福の声が止まない。やんやと白い燕尾服の肩を叩かれ、セットした髪をぐしゃぐしゃ掻き回される。この、幸せ者め!からかいの野次が飛んできた。隣にいるのはお嫁さん。清楚なレースのヴェール陰ではんなりと笑みを浮かべてる、俺のお嫁さんだ。振り向きざまに微笑んでみせれば、すこしはにかんで頬をピンクに染めた。
なんて幸せな、今日はとっても大事な君との晴れ舞台。
大丈夫、安心して!
一生かけて守るから!





それは彼の夢
誰の夢




 
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