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俺はうきうきしながらドアを開ける、が、鍵が閉まっていた。
仕方なく鞄から鍵を取り出し、開けて入ってみるが人の気配は全く無い。
「あれ、先輩今日バイトだっけ?」
いつもならメールで教えてくれるはずなんだけどな。
携帯を開き受信フォルダを確認するが、そんな事は一つも書いていない。
鞄を床に放り投げ、ソファーに寝転がる。
「うあー、先輩なにしてんだろー」
ナンパされてほいほいついてったり、してないよな?嫌な予感がよぎる。
いや、無いな。先輩に限ってあるはずがない。
とりあえず、早く帰ってきてくれよ先輩!
TVをつけて気を紛らわしてみるが、むしろごちゃごちゃと頭が痛くなくなるばかり。
「あー、もう」
携帯を持って、取り合えず外に出よう。と、ドアノブを握ると同時に、逆側から引っ張られた。
「せ、先輩」
「ただいまっ」
「せんぱーい!」
久しぶりに見る先輩(実際朝に見てるが)に感動してしまい、勢いだけで抱き締める。

「な、なになに!てんま、どしたの?」
「先輩、ナンパとかされても、ついていったら駄目ですからね」
「えー、話が見えない」



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