41 ニュース番組で言っている真夏日、というのはこの事か。クーラーの効いた部屋でさえも今はまるで温室のよう。 夏休みに入った途端気温は上昇し、部活に行くだけでも汗がだらだらだし…。ああ今日は休みで良かった。こんな暑い日にグラウンドを駆け回るなんて真っ平だ。 「てんまー、あついっ!もうだめー」 「はあ…」 さっきからひとりだけキャミソールのワンピースを着てミニ扇風機の前で股全開にしてる癖に何を言う。 その姿はちょっと可愛い、いや物凄く可愛くてにやにやが止まらない。 そうやってへらへらと眺めていると、視線に気付いたのか先輩が薄目でこちらにせまって来た。 「な、なんですかっ」 「鼻の下伸ばしちゃって、何処見てたわけ?」 持っていたうちわを取り上げられ、床に投げ捨てられる。 先輩は笑って俺の膝の上に乗っかると、にこりと微笑んだ。 や、やばいぞこの展開は。ただでさえ暑いのに、緊張感やら興奮やらでだらだらと体中から汗が噴き出す。 「どこ、見てたの?」 「何処、っていうか、先輩全部っていうか」 向き合う体勢でしかも顔が近くて、それでもって先輩わざと猫撫で声出してくるし俺は如何したらいいんだ! 「ああもう、先輩っ、俺っ」 「ひゃ、ちょっと、待て、まてっ!」 がしり、と抱きかかえスカートの中に手を突っ込む。先輩のしっとりとした肌を撫で、下着に手を掛けた。 「ん、や、だめ、おれは、あいす、食べたいのっ」 「アイス?もう、終わってからにして下さい。俺は可愛い先輩を食べたいんですっ」 誘ってくる先輩が悪いんだぞ☆と耳元で囁き、汗ばんだ首筋に口付けた。 |