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「…てんま」
「寝れないんですか?」
「うん、あしたのこと考えてたらわくわくしちゃって」
「あはは、俺も、です」
タオルケットをもそもそさせながら先輩は俺にくっ付いてきて、ふにゃりと微笑んだ。
明日は久しぶりにふたりで出掛ける。そう、デート、というわけだ。
先輩のバイトも忙しいし俺の部活もあったりでなかなか一緒に居れないことが多いだけに、俺も嬉しくて堪らない。
「先輩、明日、どこ行きたい?」
「んー、天馬と一緒ならどこでもいいっ」
俺の胸の中で、また笑顔。あまりに可愛いから、くしゃりと頭を撫でた。
そんな顔して言われたら、なんだかこっちまで幸せになるよ。
「あーもう、すっげー可愛い」
「なに?もっかい言って?」
「いや、もう言いませんよ恥ずかしいっ」

多分、今日は寝れそうにない。




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