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「歯がいたいー」
「虫歯かもしれませんよ。見せてください。あーん。」
「あー」
見たところ、虫歯はない。むしろ綺麗な歯並びだった。
「うーん、大丈夫そうですけど。あ、それよりちゅーしてもいいですか」
「ふあ、え!?」
頬に手をそえてそのまま口付ける。
歯列を執拗になぞって、口内を堪能してみる。
舌で頬の内側をつつくと、先輩はびくりと体をふるわせた。
先輩の甘ったるい香りにそそられて、そのまま腰を撫でる。
だけど、ぐい、と押し返されて仕方なく唇を離した。
「…ぷは!て、天馬!」
ぽかぽか、と力なく胸を叩かれてへらへら笑う俺。
「ほら、ちゅー沢山したら痛いの治るかもしれませんよ」
「そんなわけないじゃん!ばか天馬」




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