24 「おはようございます」 「おはよ、てんまぁ」 新年、ベッドの上でご挨拶。 ゆったりとした部屋着が肩までずり下がっているが、先輩は気にせずに瞼を擦っている。 いつもの光景ではあるんだけど、妙にこっちが照れくさくなってしまう。 「今年も、よろしくね、てんまっ」 「あ、えっと、はい!こちらこそ!」 何故か正座になり、頭を下げる俺。それを見てけらけらと笑う先輩。 そして先輩はちょこんと隣に寄り添ってきて、俺の頬に口付けた。 柔らかい感触に、どきり。 「うあ、あ!先輩!」 「今年初めてのちゅー、だねぇ」 うう。ずるい。先手取られた!多分、俺、顔真っ赤。 俺も負けじと先輩を押し倒し、唇目掛けて突進。 「ひゃ、あ、てんま、ちょっと!!」 「せんぱい!今年も好きです!」 「なにそれ!もう!」 |