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「おはようございます」
「おはよ、てんまぁ」
新年、ベッドの上でご挨拶。
ゆったりとした部屋着が肩までずり下がっているが、先輩は気にせずに瞼を擦っている。
いつもの光景ではあるんだけど、妙にこっちが照れくさくなってしまう。
「今年も、よろしくね、てんまっ」
「あ、えっと、はい!こちらこそ!」
何故か正座になり、頭を下げる俺。それを見てけらけらと笑う先輩。
そして先輩はちょこんと隣に寄り添ってきて、俺の頬に口付けた。
柔らかい感触に、どきり。
「うあ、あ!先輩!」
「今年初めてのちゅー、だねぇ」
うう。ずるい。先手取られた!多分、俺、顔真っ赤。
俺も負けじと先輩を押し倒し、唇目掛けて突進。

「ひゃ、あ、てんま、ちょっと!!」
「せんぱい!今年も好きです!」
「なにそれ!もう!」



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