15 「てーんま、てーんーまー」 ああ、先輩の声、なんて心地の良い声なんだろう。 俺は呼ばれているのに返事もせず、寝転がったまま先輩の声だけを聞いている。 そういえば先輩、声変わりしないのかな? 中学生の頃と全然変わらない、高くてハスキーな色っぽい声だし。 そのハスキーな声で『てんまぁ』なんて甘えた声出されたら、堪らないんだよなあ。 とにかく可愛くて、エロい声してるんだよ。本当に。 声だけじゃなくって、顔も体も、可愛くてエロい。 俺は先輩との情事を思い出すと、思わず頬がゆるんだ。ああ、昨日だって、凄かったよなー。 先輩のあの喘ぎ声、そして珍しくおねだりしてきたもんだから燃えたよ。 携帯で動画撮って残しておきたい位だし。ていうか、今度相談してみよう。 会えない日はそれを見て、あれしたらいいわけだし。 「……天馬」 「え、あ、どうしたんですか?」 「全部、聞こえてるけど、あー、勿論ハメ撮りは却下ね」 「なんでですかぁ!お、俺、本気なのにっ!」 |