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「研修、旅行?」
「はい、先輩は去年行ったでしょ。先輩は、今年修学旅行じゃないですか」
先輩はしおりを眺め、首を傾げた。
「一緒に、行っちゃだめ?」
「ちょ、駄目に決まってるじゃないですか」
学校行事だし、そもそも、先輩は二年だし。
「えー、だって、1日帰って来ないんでしょ?やだー」
しおりの日程を指差し、先輩は涙目で訴えた。
「やだって言われても、あの、先輩だって今度修学旅行行かなくちゃいけないんですよ?」
「俺、いきたくないっ」
俺の腕に引っ付いて離れない先輩。片手にはしおりがぐしゃぐしゃに握られている。
目を真っ赤にさせ、ひくひくと嗚咽を上げる先輩。
それを見て、俺はもう耐えられなくなり先輩を抱き締めた。
ああ、俺も泣きそう。目頭が熱くなるのが自分でもわかる。


「せんぱいー、やっぱ俺も行きたくないー」
「てんまぁー」


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ばかっぷるだね!



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