男らしさ

最近天馬の成長が著しく進んでいる。ずるい。ずるすぎる。
中学生の時は俺のほうが大きかったのに随分差をつけられたもんだ。
そう思いまじまじと見つめていると、天馬は恥ずかしそうに頭を掻いた。
「なんですか、そんな見つめられたら照れます」
捲くられたシャツから覗く腕には、血管が浮き出ていた。
「あ…」
男らしい体つき、何処となく大人っぽくなった表情。どうしたんですか?なんて言いながら天馬は俺の頭をぽんぽん、と撫でた。
思わずどきり、と高鳴る心臓。天馬の顔を直視出来なくなる。ちょっと、年下の癖に格好良過ぎない?
「先輩、顔真っ赤」
天馬はにやりと笑って俺を軽々と膝の上に乗せた。もう、逃げられないじゃん、俺。
「可愛い、です」
「…うー」
ごつごつした手で頬を撫でられ、また心拍数は上がっていく。
「ふ、ん」
「先輩、抱いても、良いですか?」
優しく口付けられ、もう拒否する事は出来なくなった。ていうか元から、拒否する気なんて更々無いんだけど。


「せん、ぱい」
膝の上に乗せられたまま、服を脱がされる。恥ずかしいとか通り越して、もう、どうにでもしてくれって感じ。
「ん、はぁ」
天馬の指が俺の肌を慣れた手つきで愛撫していく。肝心の所には触れない所がずるい。
「ここも、ぉ、さわって、ね」
我慢できなくなって腕を掴んで誘導する。
「先輩、今日は積極的」
「天馬がね、なんか格好良く見えちゃって」
「えー、いつも格好良いでしょ」
「ふふ、そーだね」
お互い照れて、自然とキス。こういうのってバカップルって言うのかなあ。
指を絡ませて、何度も何度も口付ける。
天馬はばさり、とワイシャツを脱いで、俺を押し倒した。天馬の爽やかな香水の香りと汗のにおい。
今から俺、天馬に抱かれちゃうんだ。そう思うとどきどきが止まらない。
「てん、まぁ」
「先輩が可愛過ぎて、我慢できない」
そこに大きなそれを宛がわれ、ぎゅっと目を瞑った。天馬のものが、俺の中にゆっくりと進入してくる。
「あ、あ、はいって、くるっ」
「せんぱいのなか、あつい」
普通じゃこんなの入んないけど、俺のお尻はもう慣れてしまっていた。これを受け入れたら、気持ち良くなるってことを分かっているからだ。
天馬の大きなものが奥を突く度に切なくて、気持ちよくて、涙が零れる。
「てんま、あ、あ、」
「せんぱ、い、せんぱい」
天馬の必死な表情と勢いのある腰使いの所為で、喘ぎ声が出っ放し。
我慢しようと思っても、変な声が止まらない。
「ふあ、あ、や、だぁ、おく、だめ、ああっ」
「っせん、ぱい」
俺を抱きかかえるようにして、がつがつと突き上げてくる。
天馬の大きなものは何度も俺の良い所を突いて執拗に攻めた。
荒々しい呼吸、汗ばんだ体。もう気持ちよくて、おかしくなりそう。
「あ、あ、いっちゃ、う、おれ、いっちゃうっ!」
「…っく、せん、ぱい!」
ああ、俺のなか、天馬のでいっぱい。
どくどく、となかに精液を注ぎこまれる感覚が心地良い。
「せんぱい、好きです、ほんと、可愛い」
「ん、はぁ、てんまぁ、すき」
頭がぼんやりとして、何も考えられない。
天馬に頭を撫でられながら、俺はゆっくりと瞼を閉じた。



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