いつも通りの情事

先程から、何分唇を触れ合わせて、舌を絡ませているのだろう。
いつもなら、どんどん下に進んでいるはずだが、今日はこうしたい気分なのだ。
「ふ、う、たく、とぉ」
お互い指を絡ませ、深く深く口付ける。
霧野の小さい舌が一生懸命を俺の口内を刺激している。目はとろんとして、頬はどんどん赤みを帯びていく。
一度唇を離すと、霧野は切なそうな瞳で俺を見つめた。
「た、くと」
「俺、もう我慢出来ない」
今日はキスだけで、満足するつもりだった。でも、こんなに可愛い霧野を見てしまったらそれは出来ない。
ゆっくりとシャツのボタンを外していく。霧野は俯き、恥ずかしそうにまた頬を染めた。
ほっそりとした体には、俺が前の日に付けた痕がくっきりと残っていてどきりとしてしまう。
「なんか、痛々しい色してるな」
「時間が経つと、いっつもこんなんだよ。神童にも、つけてやろうか?」
「あ、いや、俺は」
霧野は俺の首筋に勢い良く吸い付いた。
されるって、こんな感じなのかと感心してしまう。って、首筋はやばいだろ。
明日だって学校なのに。
「ふふっ、拓人は俺のものー」
「こんな痕なんかつけなくても、元からお前のもんだよ」
俺は抱きつく霧野を支え、ゆっくりとシーツに寝かせた。
平らだけど、何故か色気のある胸を撫で、吸い付く。
愛撫しながらも片手で下をまさぐる。そこはもう既にしっとりと濡れていて、主張し始めている。
「あ、あ、そこ、やあっ」
「やじゃないだろ。もう、こんなにして」
下着を下ろし、直に触れるとぴくんと霧野の体が跳ねた。
オナニーもしないし、当たり前だが本来の使い道としては使用した事のない"それ"。
ほんと、霧野のものって色素が薄くて、可愛らしい。
「じろじろ、見るなぁっ」
「だって、霧野のここ、かわいくて」
見られて興奮するらしいのか、どんどんと立ち上がるそこ。隠れた性癖が見えてきた気がする。
「も、いいからぁ、早く、入れて、よ」
足を広げ、俺を誘う霧野。俺はごくりと喉をならした。
素早くベルトを外し、下着もずり下ろし、そそり立ったものを霧野のそこにあてがう。
「いれる、からな」
「ん、っ」
ぎゅっと唇をかみしめ、俺を受け入れようとする霧野。
ゆっくりと押し進めて、ある程度になったら揺さぶる。がくがくと震える霧野の足。
「あ、う、たくと、の、入ってくるっ」
「っく、らん、まる」
ぎちぎち締めてくるそこにずん、と押し込むと霧野は体を反らせ甘い声を漏らした。
膝裏を持ち、シーツに押し付け更に深く突き上げる。
「あ、すご、いっ、たくとっ、おれぇ、いっちゃうっ」
「ああ、俺も、もう、キツ」
覆い被さり、汗ばんだ肌に吸い付き、追い込みをかけるように乱暴に突き上げた。
「う、あ、だめぇっ、いっちゃ、うっ」
「い、くっ」
霧野の中に精液を吐き出した後、ゆっくりと意識を失った。



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