ポニーテール

「どうよ!これ!」
「……大いにアリ。120点」
ピンク髪ポニーテールは、男の夢である。

・・・
「今日女子にこれ貰ったんだ」
「なんだ?」
「ヘアゴム!派手すぎて似合わないからって貰った」
部活も終わり、いつものように俺の部屋に来た霧野はおもむろにヘアゴムを見せた。
バカでかいリボンは、派手なレースが飾り付けられていた。
こんなの、テレビで出てる変なアイドルくらいしか付けないだろ。
「これは、お団子かポニーテールにするときにいいらしい」
そう言って鏡の前で自分の髪をいじりだす。
手馴れた手つきで髪をまとめていく。うなじがなんかもう、いやらしい。
「そして、これ」
ぐるぐるとゴムを巻きつけ、完成。そのままくるりと俺のほうを向く。
「どうよ!これ!」
「……大いにアリ。120点」
さっきまでは、下品に見えたリボンも霧野がつければ全然違う。
ラフなルームウエアと、そのリボンが合っていて、可愛らしい。
「ちょっと、重たいなぁ」
「でも、良いよそれ、かわいい」
リボンに触れると、きゅっと目を閉じる霧野。
可愛かったのでそのまま触れるだけのキスをする。
「ツインテールも可愛いけど、そっちもいい」
「じゃあ、明日からそうしようかな…」
「だめ。俺と居る時だけ、見せてよ」
「神童、ずるい」
そのまま俺達はベッドに縺れ込む。

・・・
お互い向き合い、体を繋げる。
俺の上に乗っかった霧野は、かわいらしく自分から腰を揺らす。
「はあ、ん、たくとも、うごいて、ねっ」
くちゅくちゅと繋がっているところから音が洩れる。
ポニーテールはリズムに合わせ揺れていて、堪らない。
下から突き上げると、首に腕を回し、もたれ掛かってきた。
汗と、霧野のいいにおいが混じったいやらしい香りが鼻をくすぐる。
男にしては細すぎる腰を掴み、乱暴に揺さぶった。
「ふぁ、あ、あっ」
体が密着し、お互いの肌に擦れる。
より一層深く繋がり、霧野はびくんと揺れた。
きゅうきゅうと締め付けて、俺をイかそうとする霧野のそこ。
「ら、んまる」
「たく、と、すき、っ」
貪る様なキスをし、お互いを求める。
俺の固く、張り詰めたモノは最奥まで突き、何度もそこを刺激する。
「は、あ!だして、たくと、っ、ああっ」
「っく、らん、まる!」
頭の中が真っ白になりそうだ。
ガンガンと突き上げ、射精した後、ぐったりと横に倒れた。
霧野はそのまま俺にもたれて、すうすうと寝息をたてていた。
(ポニーテール、良いな)
霧野を見て心の中で一人興奮し、俺も瞼を閉じた。

・・・

「これ!どう?」
次の日、また女子に何か貰ったらしく色々と付けては俺に感想を求める霧野。
お団子頭に、カチューシャに、巻き髪に…全て可愛らしく見えてしまう。
「霧野、その髪型するなら服も合わせなくちゃな」
「え?」
「よし、俺が買ってやるからデパート行くぞ!」
「わーい」
バカップルといわれても仕方ないが、それでいい。





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