ぷりくら

「絶対今のプリクラおかしくない?昔のほうがよくない?」
この前出かけたときにプリクラという女子がすきそうなものにつき合わされた。
”デカ目機能”だとかなんとか言ってる奴で、やたら目だけ強調されるのが笑える。
霧野の目はメイクしている女ばりに普段から大きいので、そのデカ目機能とやらでおかしくなっているのだ。
「俺のはなんともないのにな」
「あー、神童はコレ位でも丁度良いのにね」
ふたりでベッドに寝っ転がり、プリクラを見る。そして見比べるようにお互いを見つめる。
「神童、黒目大きい、意外と」
「霧野の目ん玉はなんでそんな綺麗な色しているんだろうな」
「そしてまゆげ太い」
「え、俺?これ位が普通だろう」
なんか褒めてやってるのに俺はけなされた。泣きそう。
まあしょんぼりしていても始まらないので、もう一度霧野の顔をまじまじと見る。
睫毛長いのは知ってたけど、下睫毛も凄い。
「もういいじゃん。あんま見ないでよ」
「いや、これはじっくり見るチャンスだから、見させてもらう」
恥ずかしそうに視線をそらす霧野。
ほっぺはピンクだし、唇はぷっくりだし、何もかも整ってて綺麗でかわいい。
「かわいい。霧野蘭丸ちゃん。俺のおひめさま」
へらへら笑い、髪を撫でると霧野は顔を真っ赤にさせた。
そのままゆっくりまぶたにキスを落とし、そのまま下り唇に触れるだけのキスをする。
「ふぇ、も、もうやめろー!」
俺をベッドの隅に追いやろうと、凄い力で押してくる。
見事ぴったりベッドの隙間に挟まった俺。
「はあ、なんで俺こんな所に」
「一生はさまってろ」




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